久々精神を乱されることがあり、ただただ精神統一の訓練で、刺繍と編み物に集中した。
常識が通じない、ある意味病的な相手に対して、感情が乱されるのは、時間とエネルギーの無駄。
武道同様、呼吸が整わない限り、冷静にはなれない。 頭を使わずにただただ一心不乱に手先を動かし、リズミカルな作業で精神を統一させ、無念無想を心がけた。
無心でいながら何かが作られていくさまは非常に心地いい。無心で手を動かしながら、腹立たしかったことが下らない事に感じてくる。
形作りの方がずっと意味があるように思えてくる。心が揃えば縫い目が揃う。心が揃えば編み目も揃う。目に見えて無心が形になるのだ。
心の修行、時に必要ですね。


