痛みとの共存 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

先日、母の通院に付き添って最近行き始めている整形外科に出かけてきた。

 

まあまあお年寄りの多いこと!それでもリハビリだけの人、ブロック注射の人、薬の処方だけの人...さまざまであったが、計2時間半待った。

 

待っている間、待合室にあった脊柱管狭窄症に関する雑誌という雑誌を読み漁った。

 

脊柱管狭窄症とは、その名の通り、背骨、椎間板、関節、黄色靱帯などで囲まれた脊髄の神経が通るトンネルである脊柱管が、加齢により背骨が変形したり、椎間板が膨らんだり、黄色靱帯が厚くなって神経の通る脊柱管が狭くなって(狭窄)、神経が圧迫を受け、神経の血流が低下して、痛みや痺れを発症するという病気だ。

 

待合室で行き来する人を見ていて、また自分を含め日々見かける人の姿勢で、日常生活で姿勢を正しく保つ事がいかに重要かと思う。神経の圧迫は腰をまっすぐに伸ばして立つと強くなり、前かがみになると和らぐから、歩く時には杖をついたり、シルバーカーを押して腰を少しかがむようになる。

 

しかし、常に前かがみでいれば、体の重心がずれ、筋肉のバランスが偏り、関節が拘縮してしまう。すると腰椎の負担が増加にすることになり、よって脊柱管が狭まり、痛みや痺れをきたす...血流は悪くなり柔軟性の低下と負のスパイラルまっしぐら...。

 

手術をしない治療としては、リハビリ、コルセット、ブロック注射や脊髄の神経の血行を良くする薬などがある。これらで症状が改善する人もいるが、最悪の場合、歩行障害が進行し、日常生活に支障が出てくるわけで、手術も視野に入れなくてはいけない。最近は内視鏡を使い、小さなキズを介して神経を圧迫している腰椎を削って圧迫を取り除いたり,背骨の中に金属のネジや棒を挿入する低侵襲手術も行われている。

 

母の場合、腰椎の狭窄は4箇所あり、骨もスカスカのようでたぶん手術はむりかもしれない。一度MRIを撮っているが、今後日本に5台という、立った状態で撮るというMRIを撮り直し、圧迫の状態を見直す。

 

いずれにしても、痛みとの共存ですね...それをどう受け入れるかが重要です、と医師に言われた。

 

痛みとの共存。非常に厳しく、つらい一言であるが、痛みに支配されないように、ただただ願うばかりである。