
映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネが、数日前に転倒し大腿骨骨折。その影響と合併症のためローマで7月6日に亡くなった。享年91歳。
モリコーネは1928年11月10日ローマ生まれ。 ローマ音楽院で作曲・編曲を学び、ラジオやテレビ、そして舞台などの音楽の仕事を経て、1960年から映画音楽の世界に進出。マカロニ・ウェスタンの一連の作品で大きな脚光を浴び、その後も精力的に数々の映画音楽を担当し、400本以上の映画音楽を手掛けた。ノスタルジックな美しいメロディで世界中の映画ファンを感動させ続けた映画音楽界の巨匠である。
愛妻家として知られ、2007年にアカデミー賞特別功労賞を受賞した際には、壇上で「このオスカーを、大いなる献身と愛情を持って、長年自分のそばに常にいてくれた妻のマリアに捧げたい。マリア、君への想いは変わらない」と、愛妻マリア夫人に感謝の言葉を捧げた。
また、息を引き取る際も、献身に捧げた妻マリアを迎え、子供や孫に感謝の意を伝えたという。モリコーネ氏の葬儀は、私的に行なわれるということだ。
大好きな”"Nuovo Cinema Paradiso”のサウンドトラックを聞くとグググ、と来るものがある。
どうか永遠の安息が与えられますように。
