復讐のアザミは聖なる花 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日6月29日の誕生花は「あざみ」。

 

近所の野に咲いているのを見かけた。

 

 

 (よーく見ればあちこち咲いている)

 

 

 

しかし、花言葉を調べてぞっとした。

 

それは「復讐」。

 

花自体がとげとげしく、見るからにして痛そう。名前の由来は、アザム(傷つける、驚きあきれる意)がもとで、花を折ろうとすると棘に刺されて驚くからという説がある。やはり棘があるというと、他を寄せ付けない孤高な存在というイメージがある。

 

そのせいか、復讐以外にも」「厳格」「触れないで」という花言葉があるくらいだ。

 

ところで、ギリシャ神話では、大地の女神が羊飼いの美少年ダフニスに恋を打ちあけようとしたところ、ダフニスはそれに気づかずに行ってしまった。失恋した大地の女神は、その悲しみを表現するためにアザミをつくったといわれている、という。


また、旧約聖書の創世記3章17-18章には、『大地は、あなたのゆえにのろわれる。あなたは一生の間、苦しんでそこから食を得ることになる。台地は、あなたに対して茨とあざみを生えさせ、あなたは野の草を食べる。』とある。

 

このアダムに向けられた神の呪いの言葉により、アザミは地上の苦しみ、罪を象徴。また、棘をもつ植物として、茨の冠と結びつけられ、キリストの受難を象徴する。

 

そして、聖母マリアが処刑されたキリストの十字架の釘をとって地面に埋めたところ、そこからアザミが生えてきたといわれている。そのため「祝福されたアザミ」「聖母のアザミ」とも呼ばれるのだそうだ。

 

余談だが、スコットランドでは、その棘によって外敵から国土を守ったとされ国花となっている。

 

また、花や茎は天ぷらに、若葉はゆでて食することもできるそうだ。肝機能改善、皮膚疾患改善、血液循環、抗がん作用などもあるという。