ゆっくり動く ゆっくり話す | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

最近、話す、歩く、食べる...さまざまな動作がペースを落とし、「ゆっくり」とした生活になった気がする今日この頃。

 

とにかく急ぐ必要は何もないし、時間もたっぷり。

 

スーパーや百円ショップにいっても人が多い分、長い列ができているのだが、以前だったら待たされることにイライラしたが、今やまったく気にならず。それに意外にすすむのは早い!

 

今までの自分は結構早口で、同時に何かをして過ごしたり、とにかく多忙な日々であったが、今や正反対の生活だ。

 

「ゆっくり動く」...順天堂大学 の小林弘幸医師の話によると、「ゆっくり」を意識することで、「呼吸」が自然とゆっくり深いものに変わるのだと言う。自律神経のバランスと「呼吸」はつながっており、自律神経を整えるのだという。

 

最近、特に意識しているのが「ゆっくり話す」こと。マスクをしている分、お互い聞き取れないことも多く、特にお年寄りに接する場合は、一言一言はっきり話さなければならない。相手の意見を聞く心の大きさは必要だと実感している。人との意見を聞く力は年齢に関係なく、その人間の持つ徳力に比例するのではないだろうか。

 

人の意見を聞いて、すぐに反論せず、内容を確かめて、相手が傷つかないように言葉を選んでゆっくり話す。

 

言葉というのは、自分自身の分身でもある。ネットでも同様。言葉は選ばなければならない。

 

人の言葉に癒され、励まされる。逆にそういった人を癒す言葉、励ます言葉も、自分の心にあるはず。

 

相手を観察し、会話を聞き、心に良い言葉、悪い言葉を学ぼう。