ミラノ、レオナルド 500 〜 リッタの聖母 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

天才レオナルド•ダ•ヴィンチが亡くなり500年。空前絶後の没500年イベントが目白押しのミラノ。

 

来る11月7日から2020年2月10日まで、ポルディ・ペッツォーリ美術館で、ダ•ヴィンチの偉大な傑作の一つである「リッタの聖母」を迎えるのだ!

 

ポルディ•ペッツォーリ美術館をはじめ、スキラ出版社、ブラッコ財団の協力により所蔵されているサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館から30年ぶりにミラノにやって来たという。美術館では、世界中の公共および私的なコレクションから最高品質の約20の絵画や図面、ダ•ヴィンチの作品が展示される。

 

ところで、この「リッタの聖母」(”La Madonna Litta")は、1490年から1491年にダ•ヴィンチによって描かれたもので、19世紀に貴族のリッタ家が所有していたことから『リッタの聖母』と呼ばれるのだそうだ。

 

ところで「リッタの聖母」の習作だと考えられているドローイングがいまだ数点現存しているそうで、なかでも有名な習作は、こちらで、

 

 

 

 

パリのルーヴル美術館が所蔵する「ヴァラルディ手稿」に含まれているそうだ。

 

話は戻り、この作品の搬入は、二重エアコン付きのケースで閉鎖され、水分安定剤を装備、最初にフランクフルト経由で飛行機で移動し、ミラノ到着後トラックにより、機械および油圧サスペンション(外傷とガスプから芸術作品を守る「羊膜バッグ」の一種)のおかげで地面から隔離された体を備え運ばれたのだそうだ。

 

 

特殊なライトですべての部分を徹底的にチェックした後、セキュリティアタッチで吊り下げられたが、展示期間の約3ヶ月という保存期間の環境の整備と維持•管理には細心の注意が払われる。

 

ちなみに、「リッタの聖母」に関してはダ•ヴィンチの作品ではなく、その弟子であるジョヴァンニ・アントーニオ・ボルトラッフィオやマルコ・ドッジョーノが描いたという説もあるようだが、作品を所蔵するエルミタージュ美術館はダ•ヴィンチの作品であると断言している。観る方もそれを信じて、疑わずに観ることだろう。

 

それにしても、イエスに母乳を与える至福の表情のマリア。しかし、この抱き方はあまりにも不自然で、これではイエスが落ちてしまいそうだ。けれど、この抱き方から、わが子を慈しみつつも自分一人のものとして独占せず、人類の救い主として、人々に差し出す姿勢を既にとっている覚悟を決めたマリアが伺える。それは穏やかで、気品と威厳に満ちている。

 

Ave, o Maria, piena di grazia,
il Signore è con te.
Tu sei benedetta fra le donne
e benedetto è il frutto del tuo seno, Gesù.
Santa Maria, Madre di Dio,
prega per noi peccatori,
adesso e nell'ora della nostra morte.
Amen.

 

 

2019年11月7日 - 2020年2月10日

Via Manzoni 12 - 20121 Milano

https://museopoldipezzoli.it/en/