女心と秋の空 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

  
 
今日9月20日は「空の日」。
 
明治43年、に徳川好敏、日野熊蔵両陸軍大尉が代々木練兵場において日本初の動力飛行に成功して30周年、ならびに紀元2600年を記念して1940年9月28日に制定された「航空日」にその起源を持つ。
 

翌年「航空日」は9月20日と決定され、それが定着したのだと言う。。終戦後一時廃止されたが1953年に復活。1992年には民間航空再開40周年を記念し「空の日」と改称され、また9月20日から30日が「空の旬間」とされ今に至る。

 

ところで、前置きが長くなったが、「女心と秋の空」という言葉がある。変わりやすい秋の空模様のように、女性の気持ちは移り気だということ。

 

これは女性が男性に対して抱く愛情のことだけではなく、個人的な感情、考えや決意などを含めて「コロコロと変わる」という意味もあり、加えて「起伏が激しい」「笑ったり泣いたり、気持ちがよく変わる」などというニュアンスも含まれているのだという。

 

しかし、本来は「男心と秋の空」だったのだという。ことわざが誕生したのは江戸時代で、既婚男性が他の女性に気持ちが移ろいやすいことを表現していたというのだ。

 

既婚女性が他の男性に気持ちを許すことは禁止されていても、既婚男性にはさほど厳しくなかった江戸時代から室町時代にかけての文化風潮を示すものでもあったという。(どの時代も男性に甘いなあ...)

 

しかし、大正時代を迎え女性の地位が認められるようになってくると、恋愛に対してのルールや価値観も変わってきて、男性への愛情に対してのみならず、女性の感情の激しさを示した女性版「女心と秋の空」が生まれたのだそうだ。

 

性別を問わず人の心は移ろいやすく、壊れやすいのではないか?!何れにしても、なんと人間の感情のもろさを皮肉に表現したことだろうか...

 

 

空見上げ 雲の動きに 秋思う
空よりも 味覚が大事 女心
空高く 鱗にイワシ 秋刀魚なし
秋の空 男も女も 七変化
フラジール 心気ままに 秋の空