春が早く来ないかな...と思っていたら、こんな詩を思い出した。
中国の詩人•杜甫の詩「春望」である。
「国破れて山河あり」
高校生の頃、丸暗記した割に、あれっどんな意味だったっかな?と思い調べてみたら、長安という都の建物が反乱で破壊されたという「破れる」悲しみだけではなく、国の秩序が乱れ、機構が壊され、人々の心のよりどころがなくなってしまった悲しさを嘆いているという。
なんで、こんな詩を思い出したのだろう?と思い、ぞっとした。
国破山河在:国破れて山河あり
城春草木深:城春にして草木深し
感時花濺涙:時に感じては花にも涙を濺ぎ
恨別鳥驚心:別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
烽火連三月:峰火三月の連なり
家書抵万金:家書万金に抵る
白頭掻更短:白頭掻けばさらに短く
渾欲不勝簪:渾べて簪に勝へざらんと欲す
「春望」とは、「春を望む」のではなく、「春の眺め」という意味なのだそうだ。
激動の世の中と常に変わらぬ自然との対比。作者の限りない不安や焦りと家族への思いを感じられる。
高齢化社会。皆心身共に安定した生活を望むと思うが、自然災害などはいつやってくるかわからない。いや、それ以前に健康を始め、国の行政云々考え始めたらきりがない。
それにしても、中国は『春望』と真逆の状態か? 国として依然存在していても、大気汚染などの環境破壊で“山河”は崩壊。
いやいや、麗らかで平安な春を待ち望む。(頭だけ春?!)
