子供の学校における保護者の温度差 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

子供が3人もいると、幼稚園からいろいろなクラスを経験してきているが、特に彼らの高校は三人三様、学科が全て違うためかかなりカラーが違う。

 

すべて、児童生徒、教職員、そして保護者によるものだが、特に家庭の影響は大きい。生活レベルにも関係するのかもしれないが、保護者義務の履行の有無。関心、無関心。片や子供のため?というよりは親の見栄?とも感じる自己中心的で理不尽な要求をし、干渉しすぎるモンスターペアレンツ。かと思えば放任というか、学校側がどんなに働きかけても無視!のネグレクトペアレンツ...。

 

日本の状況はよくわからないが、とにかくイタリアは極端すぎるのだ。特に小学校5年、中学3年、高校5年。クラス替えが全くない。担任もずっと持ち上がり。保護者の学級委員も大抵その期間やり続ける人が多い。(大抵は本人の意思によるものなので、手を挙げてくれる方には本当に感謝!)

 

ところで、このところ、長男と次男のクラスが対照的な問題でwhatsApp上で炎上中。毎日見るだけでうんざり。

 

長男(現地校高4)の学校は、毎年高4で、海外へ旅行へ出ていたが、今年は中止になったことで、一時はシチリア旅行とほぼ決定していた。それが、電車の乗り継ぎ云々、時間が削られる。付き添いの先生は、補習専門で実際習っているわけではないからよくない、トリノにしたらどうだ? あそこはどうだ? 校長か副校長にいったらどうか?といってくる...まずは子供達の希望が重視すべきだし、本来行く予定の5月は学年末、最後の最後に成績がつく時期。そんな時に出かけてていいの?という気がするのは私だけなのか?

 

また、次男のクラスは全く逆で、26名中の生徒、つまり52人の保護者中、SNSのグループにいるのはたったの6名。学級委員の子供を通し、連絡先を回し、コンタクトを取るよう伝えたにもかかわらず誰も連絡なし。年末に学校側から保護者との会合を連絡してきたにも関わらず、フェードアウト。今回来週に保護者会が行われるのだが、それを知っているのも数人のみ。学校側に頼み込み、保護者へメールを回し、出席を促すよう指示。さあ、どれくらいの保護者が集まるだろうか?どうせいつも同じメンバーなのだろう。

 

私は周りが熱いと一人冷め、周りが無関心だと一人熱くなってしまう!親として、中庸の立場は取れないのかー!!と叫びたい!

 

個人的に、理系や古典課の高校に在学する学生の両親は、多くが高学歴化しており、教授軍と対等、またはそれ以上の態度の人が非常に多くいるように思われる。次男が入っている学校は高専だが、そこは両極端のように思われる。自己主義または自子主義。特定なことにこだわり、非常に感情的。逆に学校側も大変だろうな...と思うが、黙っていれば無関心と思われがち。これまた困りもの。

 

しかし、世間にはいろいろな人間がいて当たり前。けれど、うるさすぎる親に、授業を邪魔する生徒。そして無関心すぎる親...意外に熱心すぎる教師たちがいないのが、やはりここはイタリア?!苦笑

 

お互いもっと信頼しあい、また学生の場合は、自分の立場をわきまえること。学校はまずは勉強する場所。親も、手や口を出す前に目で見守ろうよ!手も口どころか目もかけない親は、親としての自覚を持とうよ!イラっとするわ...