今日は何の日?‼︎ 〜 1月17日 聖アントニオ修道院長の祝日 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

1月17日は聖アントニオ修道院長の祝日。

 

聖アントニオ(サンタントニオ)というと、”忘れ物を見つけてくれる”サンタントニオを思い出すが、彼はパドヴァのサンタントニオでこちらはエジプト生まれの修道院長である。 

https://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint365.php?id=011701

 

このサンタントニオ、伝統的に動物、特に家畜の守護聖人とされ、宗教画ではよく子豚を連れた姿で描かれている。その命日である1月17日はサンタントニオの日ということで、動物が祝福を受ける日となり、ヴァチカンにも家畜が集合した。

 

 

なぜ家畜か?と言うと、中世ヨーロッパでは麦角菌汚染されたライ麦パンによる麦角中毒による騒ぎがしばしば起きている。サンタントニオ修道士が麦角中毒の治療術に優れるとされたことから、ヨーロッパでは麦角中毒は「サンタントニオの火」 とも呼ばれてきたそうだ。そして、これはサンタントニオに祈ると治癒できると信じられてきたそうだ。


また修道士たちが治療に豚の脂を使ったことから、修道会にブタは不可欠な存在となったという。なお、14世紀、フランスのシャルル5世がアントニオ修道会にブタを連れてパリを徘徊する特権を与えたことから、ブタとサンタントニオ会の修道士の関係はますます深まったそうだ。

 

Sant Antòni del porscèll,
ch’el sonava el campanèll,
el campanèll el s’è s’ceppaa,
Sant Antòni l’è scappaa,
l’è scapaa dedree ‘na pòrta,
gh’era là ‘na dòna mòrta,
la dòna mòrta l’ha sguagnii,
Sant Antòni el s’è stremii,
el s’è stremii d’ona manèra,
che ògni ann ghe fann la fèra.

 

Gh’era pizz i candilee,
Sant Antòni el gh’è andaa ‘dree,
el gh’è andaa ‘dree per fagh onor,
Sant Antòni l’era on scior.
l’era on scior senza peccaa,
Sant Antòni el s’è salvaa,
el s’è salvaa in paradìs:
Sant Antòni e san Luìs.

 

こちらは、「サンタントニオとブタ」について書かれた詩なのだが、ミラノ弁で書かれているのでわかるようで全くわからず。訳せません。あしからず。苦笑

 

https://sanpaolo.or.jp/?p=1865