全国大会まであと一ヶ月 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ついに全国大会まで、残すところあと一ヶ月となった。

 
追い込みの時期。とはいえ、怪我だけは出来ない。型は90%は出来上がったと思う。あとは筋力と精神力。
 
どうしても拳突きが弱いので、腕立てはそこそこに、プランクを肘ではなく拳をついてやり始めた。意外にできるもんである。
 
いくつかあるイタリア本部の道場も6月いっぱいで夏休みに入り、7月は在ミラノの日本人学校の体育館のみの稽古。日本人学校は日本のように7月下旬まで授業があるので、駐在の日本人家庭は結構残っているものの、現地校へ通っている家庭は既に一時帰国や旅行中で、初級以外のクラスは閑散としている。全国大会出場者はここ数ヶ月、大会に向け別メニューで稽古してきているが、特にこの時期、ミラノ居残り全国大会組はみっちり仕込まれる。
 
この緊張感?がたまらない。無心で型を打ち、注意されたところはすぐにノートに書き、頭に叩き込む。それでも一つ直れば、別の修正点が出てきてしまう。この数カ月つけてきた殴り書きのノートを見直し、またここか...と反省。自分のビデオを見て研究。これほど、自分をチェックすることなど今までの人生にあっただろうか?と思う。苦笑
 
先週、初級の時間帯から稽古に参加し、小さい子どもたちがザワザワ練習しているのに違和感を感じ、ちょこちょこ注意した。
 
その一週間後、師範も散々注意されているが変化なし。見学の父兄のあり方も気になるのだが、師範からも「ご自分のお子さんを見ていてください。」と注意があった。が....である。
 
父兄の私語、携帯電話何ぞいじるなんてもってのほか! 笑いながら組手をするなんて危険すぎるし、ヌンチャクをやっているところに幼児が走り回り...考えられぬ!!
 
気づくと怒鳴っていた。仁王像の様な顔で怒鳴りまくったと思う。「集中できないでしょ!!」とも言っていた。色帯の存在で出しゃばった事とは思うが、道場は神聖な場。「礼に始まり礼に終わる」頭を下げることだけが「礼」ではない。子供達は一瞬びっくりした顔をして私を見、瞬間的にシーンとしたが、止まったビデオは再開。あちゃー。
 
礼儀作法なしに、武道の上達はあり得ない。見学者とて武道者たる気持ちで見ていてほしい。それが、道場にいる相手に対するの尊重の念、心ではないだろうか。
 
心が乱れた。雑念をなくさないと....