日本祭りと空手のデモストレーション | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

初夏の空気に包まれて、晴れやかな気分の休日。(でも家を出てから携帯電話に雷雨注意報が出ており焦った!)

 

 

ミラノ郊外で行われた日本祭りのイベントに今回初めて琉球少林流空手道「月心会」イタリア本部がデモストレーションとして参加することになった。日本から戻り、稽古という稽古も今ひとつ。それでも次男が参加するし、送って行くのなら自分もやっぱり出るでしょ?とどさくさに紛れて参加してきた。苦笑

 

行き方を前もって調べておいたが、近くて遠い!公共の交通機関で行こうものなら乗り継ぎ、乗り継ぎで、本来30分もかからないところ、その3倍はみておかなければならないし、しかも休日。午後2時集合だったが、早めに着いたら日本食も食べておきたいし...と思い11時頃出ようとしたが、結局その時点で押せ押せ状態。

 

案の定、トラムは来ない!町中で乗り換え場所を間違え、そこで空港行きのバスに関しては、電光掲示板には運行状況が全く記載されず...。どうなっているの?と停留所に座り込んでいると、ブッブー!!とクラクション。空手仲間が通りがかり相乗りさせてもらえた!ラッキー!!本来出席予定だった別の仲間は仕事の関係でキャンセルしたもののギリギリになって来られるようになったので、現地に来ているけれどすごい行列だよ!とメッセージが入った。

 

駐車場に入るためコーダ(列になること)入場するまでコーダ、食事にコーダ...挙げ句の果てに食べ物は完売!ワークショップも予約で一杯!取られるだけ取られ行かなきゃ良かった!という書き込みがサイトに多かったのは驚きだった。オーガナイズ側の問題かと...

 

前もって場内での地図をみており、プログラムも把握、もちろん入り口で車を降ろしてもらい、入場料もデモストレーション参加ということで無料だったのでラッキーだった。食事は友人が並んで買っておいてくれたから多少は食べられたものの、その後はどこも完売で、食事もできずに帰った人たちも沢山いる。それどころか、乗り継ぎが悪く、また入場に並ぶ必要がなかったことを知らず、最終的にデモストレーションに間に合わなかった仲間もいた。

 

幸いにも、友人たちが多く出店していたので、そこでのおすそ分けに頂戴でき楽しませていただいたが、次男は「腹、減った〜!」とご立腹。帰りに地元マックに寄った。

 

とはいえ、とはいえだが、月心会イタリア本部としては、師範はこういったイベント参加を躊躇されるが、いい機会であったなあと個人的には思った。他の道場だとこういったデモストレーションには黒帯がどーっと出てきて威圧的に演舞したり、また子供が出ている場合は、型云々もさることながら、イタリア人がよく言う"ディシプリーナ”つまりしつけというか規律というか、問い詰めれば武士道というもの感じられるところが少ない。

 

 

月心会は「こころの空手道」「親子空手」をうたっているので、親子型、母親達も沢山いて、また古武道もあるよ!というのが他と違うところだと思う。しかも日本人が多いよ、となればイタリアでの武道を求めるもの、日本文化に興味のある人たちにとってこれほど魅力的な道場はないことだろう。もちろん、日本人だからといって全員が全員礼儀正しいわけではないし、武道をやっているから精神性があるか?といったらそうではないけれど、その意思、精神性を求める人たちが集まり、残る道場であると思う。

 

今回のイベントは改善大有りだが、それだけオーガナイザー側にはやりがいがあるのでは? 来客者達には申し訳ないが、出店した友人達は、大盛況で過去にない売り上げ記録だったという。

 

 

昨年からセラミックの制作販売を始めたママ友コンビ”UZU"が出店するイベントにかなりリピーターのお客様がついたようだ。嬉しい限り!!

 

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