サッカー監督の心技体 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 
サッカー元日本代表監督のハリル・ホジッチ氏は怒っていた。
 
いきなり理由もいわれず電撃解任。納得行かず、日本に戻られたわけだが、ハリル氏が21日の来日した際、涙を隠すようにサングラスをし、消え入りそうな震える声で取材対応した様子をTVで見、ちょっと同情してしまった。
 
日本サッカー協会は当初解任の理由を「コミュニケーション不足」と説明していたようだが、それで、選手やコーチとの信頼関係が薄れたと理解するならば、やはり「文化の違い」の一言で片付けられてしまうのだろうか?監督に対するリスペクトは?
 
欧米の組織が重視するのは実績や技能など「技」の面。しかし日本の組織は「心」の面に目をこらす。(いやいや、女性に対しては両方見る目が低いと思うけど...)
 
海外のサッカーでは評価は「技」が全て。ハリル氏は予選を突破して「技」を示したのに「信頼」という「心」の面で解任されたのが納得できないという。そりゃそうだ。それでも、ハリル氏には、自ら望んで震災後の熊本を訪れる「心」もちゃんとあるよ。
 
また、空港での会見で、通訳の樋渡氏が感極まって涙ぐんだ時、某番組が茶化しているのをみて、腹たったわ。通訳というのは、本当に大変な仕事。通訳する側も、される側の感情もわかりつつ、自分の感情を殺してそれを伝えないといけない。それこそ監督と選手の信頼を醸成し維持するために言葉の交換以外のものも補わなければならない人物を笑う番組の低俗さ。
 

いずれにしても、ロシアW杯は6月に開幕。結果を求められる世界とはいえ、W杯本番直前での解任は選手も不安を覚えるもの。電撃解任がはたして劇薬となるのだろうか。