帰省中の長女と遅ればせながら、2015年5月にオープンしたプラダ財団のミラノプラダ美術館に出かけて来た。
10棟からなるアート複合施設で、プラダというから衣服の展示か?と思ったら、現代アートや建築、映画、哲学などの展示がされており、プラダ財団は、そういった分野に関するプロジェクトを通し現代を分析するための機関として1993年に設立されたのだという。
バール”Luce"は、アメリカ人映画監督ウェス・アンダーソンがデザインしたもので、50年代から60年代のイタリア映画にオマージュを捧げたという店。ミラノの典型的なカフェの雰囲気を再現。お値段も高いのか?と思いきや、エスプレッソ1杯1ユーロ。水もガラスのボトルだが1本1ユーロと地元のバールの値段と変わらず。やはり物価はコーヒー代が目安。ところで、普段私は現代アートには、全く興味がないのだが、長女が小学生の頃から好きだったというGeraldo Dottoriの絵に遭遇。
フトゥリズモと呼ばれる未来派は、過去の芸術の徹底破壊と、機械化によって実現された近代社会の速さを称えるもので、20世紀初頭にイタリアを中心として起こった前衛芸術運動だという。個人的にはすでにこの説明だけで拒否反応。しかし、ドットーリの色合いには感銘を受ける。ちなみにこの運動は文学、美術、建築、音楽と広範な分野で展開されたが、1920年代からは、イタリア・ファシズムに受け入れられ、戦争を「世の中を衛生的にする唯一の方法」として賛美されたのだと言う。あっだからだめなのかも?!
又は、未来派の建築家でもあったアントニオ•サンテリオの作品。細かい物を描くのが好きな次男と全く美術の「び」の字にも興味ない長男に見せたかったと長女。
最後は足が思い切りむくみ、休みがてら”シネマ”へ移動。ファシズム時代の建築物の様子を見たが、思い切り眠り込んでしまった!
なんだかんだ3時間半も粘った美術館。そして理解に苦しむ展示物...
話題性に一度訪れておくには面白いかと思った。











