ミラノの日常 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

子供達の学校も始まり、私の日常生活も再開した。

 

6時半、6時45分、7時に携帯電話の目覚ましがなる。途中から長男や次男の目覚ましの音楽もなり始めるが、すぐに止めないから家中うるさくなる。

 

子供達を送り出し、やっとゆっくりできるかな?と思ったのもつかの間。長男が転校し、新しい学校に健康診断書を提出しなければならないことを思い出した。こんなの初めて。しかも毎年提出するという。

 

この時期、習い事も新規スタートするが、スポーツ関係は医師の診断書が必要となるのだが、これがまた高い。Asl(”アスル”と読む。保健所)のホームドクターの一筆で構わないのだが、単なる一筆で40ユーロ。(小児科だと30ユーロ)ぼったくりだわ..今でこそ、空手の稽古には日本のシステムなので、この診断書は必要ないが、何かとお金が入用な9月に、この詐欺のような診断書、何?と思っていたもの。

 

長男の氏名、生年月日、住所を予め書き込み、あとは医師が署名するプリントを持って家の裏にある診療所へ出かけた。またこのAslのドクターは、アポイント制のところもあるようだが、我が家のドクターは毎日午前か午後の2時間のみ開業。直接言って、待合室に人がいるようであれば、数人のドクターと寄り合い診療所なので、「どなたが、ドットーレ⚪️❌を待つ最後の方ですか?」と聞き、「イオ!」私です、と答えた人のあとだと、覚えていればいい。続いてまた人が来れば、同じことをきかれるのでその時は「イオ!」と答えるわけ。でもたまに、自分の番を忘れたり、抜かす人がいるのだけれど。

 

ところで、待ち時間を利用し、携帯電話のlineから夏以降ご無沙汰していた友人に近況メッセージを送りまくった。

 

話は基、案の定、私の前の前の人は、私の前の人に抜かされた。前の人の番になり、フレンチブルドックを連れていたのだけれど、待合室にそのまま置いていった。するとのこのこ私のところに来て、いきなり膝に乗るじゃないの!ゲゲ。私、動物苦手なんですけど...珍しく悲鳴を上げなかったので、一大事には至らず。びっくりしたー。

 

そして、私の番。

長男の学校に提出する診断書にドットーレの署名が必要なんですが、と説明すると、サササと書いて、ポンっ!とスタンプを押し、「ア•ポスト!」出来たよ!と言って、渡してくれた。「でも、有料ですよね?」と恐る恐る聞くと、「ヴァ•ベーネ コズィ」これでよし、と言いつつも私の目を見ず。本当にいいの〜?と思いつつ、「ご親切にありがとうございます!」と言って、さっさと出てきてしまった。笑 これで一件終了。

 

さあ、次は、プリンターのインク探し。空手の夏休みの宿題を提出しようと思いつつ、プリントしたら一行入っておらず!プリントしなおしたら、インクが消え始め、最後は全く見えず。慌てて買いに行ったら、なし。別のスーパーに行ったら、番号が違っていたが、思い切り値上がっているじゃないの⁉️なにそれ?

 

一度帰宅し、自転車をとって、別の場所へ行こうとしたら、そうだ、友達に返さなきゃいけないものがあった!と思い出し、紙袋を持って出かけた。

 

春からトルコ人の友人からタッパーを借りっぱなしで、そこに飴を詰め紙袋に入れ、玄関に置きっ放しだった。夏休み前何度か彼女に電話し、不在であれば門番さんに預けようと思っていたが、毎回彼も不在でそのままだったのだ。けれど、今回は在宅中だったので、玄関先でタッパーを渡すつもりで行ったのに、ちゃっかり上がりこんでしまった。

 

 

トルコのお菓子とコーヒーを頂く。彼女の近況報告を聞いた。もともと彼女はitamaの生徒で彼女の3番目の子供を乳児の時から見ていたのだが、今月から小1になったというから驚いた。また、彼女の家族は先週交通事故に遭っていたというから驚いた。信号が壊れているところで、一時停止していたところ、スピードを出してきた車に突っ込まれ、車は潰れ、運転席にいたご主人と助手席にいたご長男は救急病院に運ばれたという。大事にいたらず昨日から仕事に出ていたそうだ。命が無事で本当によかった。

 

また、帰宅して、先ほど送ったlineの返事が数件きていた。中には、先週お父様が他界されたという友人もいてびっくり。ご高齢だったとはいえ、やはり身内の死は辛いものがある。うまく言葉にできないけれど、元気出してね、と書いた。

 

こうやって午前中があっという間に終わってしまう。仕事のメールを確認し、あっという間に夕方。空手だ〜。大急ぎで帰宅し、夕食を作り食べて今度は聖歌隊の練習。9月は教会のイベントで忙しい。新しい曲が加わり、脳に刺激。とはいえ、途中から頭が朦朧としてきたけれど。

 

一日が早い。こうやって年末に突入していくのだろう。