友達の条件 ~ 徒然草 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

 

徒然草 117段

 

友とするに悪き者、七つあり。一つには、高く、やんごとなき人。二つには、若き人。三つには、病なく、身強き人、四つには、酒を好む人。五つには、たけく、勇める兵。六つには、虚言する人。七つには、欲深き人。

 

よき友、三つあり。一つには、物くるゝ友。二つには医師。三つには、智恵ある友。

 

(現代語訳)

友とするのに悪い者には、七つの人がある。一つ目は、身分が高くて高貴過ぎる人。二つ目は、若い人。三つ目は、病気知らずで身体が強い人。四つ目は、酒を好む人。五つ目は、気が荒くて勇敢な兵士。六つ目は、嘘つきな人。七つ目は、欲深い人である。 

良き友には、三つの人がある。一つ目は、物をくれる友。二つ目は、医師の友人。三つ目は、知恵のある友である。

 

先日、「一人の親友を持つのと100人の友達を持つのは、どちらが大切か?」と書いた。個人的には、互いに心をよく知り合い,許しあえる人を友人というのでは?と思う。すると、人数にもどう考えても限界がある気がするが、吉田兼好の友達の条件は非常に興味深いものがある。

 

悪い友達:

(1)高貴な身分の人 (2)若い年少の人 (3)無病頑健な人(4)酒好きな人(5)武勇にはやる人 (6)虚言家   (7)欲の深い人

 

なぜ、3番のなのだろう?

無病頑健な人は、己が健康であるがために病気の苦しみや辛さが理解できず、相手に対する思いやりが少ないということなのだろうか?つまり「貧すれば鈍する」か?!

 

また、良い友達(として):

(1)物をくれる友  (2)医者  (3)知恵のある人

とあり、 思わず笑ってしまった。

 

物をくれる人は良い人、としても、私は疑い深いので、気前がいい人にあうと、逆に何か魂胆があるのでは?とさえ、疑ってしまいがち。笑

 

しかし、2番の医者は大切。イタリアはコネ社会だから、医者の友人知人がいると、困ったときに、非常に優遇される。そして3番も私は大好き。

 

そういえば、論語にも、似たような言葉がある。

 

子曰く、益者三友、損者三友。直を友とし、諒を友とし、多聞を友とするは益なり。便辟(べんぺき)を友とし、善柔を友ともとし、便佞(べんねい)を友とするは損なり

 

益友に三種、損友に三種あり。実直な人、思いやりのある人、多識な人、これが益友である。ご機嫌取りな人、媚びへつらう人、口先だけの人、これが損友である、という意味。

 

でも、最終的には、類は友を呼ぶんだなあ。

 

その子を知らざれば、その友を視よ。

 

その人物像がわからなければ、その交友関係を見よ、と言う。ただし、損者三友の一人であるという意識をもって接していれば「反面教師」として学ぶこともできるだろう。

 

良い友達、お持ちですか?