思春期の子供にとって母親は特に鬱陶しい存在。それでも母親が仲間内に褒められるとちょっとは、嬉しいものらしい。
「ママ、お願いだから変な格好しないで〜!」と言われるが、誰もに「個性的なママね〜。」と言われるそうだ。ミラノでは「個性的」は褒め言葉。子供達はストレートだから必ず年齢を聞いてくるようだが、大抵はクラスメートの母親と同年代。となると、アジア人は若く見えるから「若い!」と驚かれるが、おだてられてウキウキしても、帰国すれば所詮年齢相応。ちっ。最近、空手の師範に「Oママは、見た目は若いからもう一人産め。イケる、イケる。」とセクハラギリギリ、わけわからぬジョークを言われたが、見た目と実年齢は違いまっせ。一般のアラフィフ女性より私の方がずっと気力も体力も上だとは自信持って言えるが、出産は別問題。勘弁して〜。たとえ10歳若かったとしてももう子育てはいいわ。「魔の思春期」、辛すぎる。
と、冗談はさておき、夏の帰国時、某女性誌では必ず”ロンドン•パリ•ミラノ•NY"などのマダムのファッションスナップ比較などの特集が組まれる。毎年、ちらっと立ち読みをしては、そんなミラネーゼのマンマ、あちこちにいるわけないじゃないって!と思ってしまう。もちろん、街中のおほほな住宅地や私立校での送り迎えならそういう方も多少はいるかもしれないが、それはあまりにもマイナーな話。
15年ほど前長女がモンテッソーリに通っていた頃は、サッカー選手の家庭も多く、元モデルチックな(!)奥様方が全身ブランドに固めている光景は毎日見ていたが、逆に個性ないな...と思ったものだ。そういう意味では、長女が通った古典課高校の保護者会では、インテリでファッションも雰囲気も個性的な母親たちが多かった。
ルックスが良いのはもちろんのこと、仕事や家事、育児も完璧にこなすイケてる旦那のことを、日本の女性誌では「イケダン」と呼んでいたが、母親に関しても、ハイセンスな服をきこなし子育ても趣味もおしゃれにこなす、「イケてるママ」、「みんなが憧れるママ」像というのを作りすぎているような気がする。おしゃれで、いつでも笑顔で、良き妻、良き母なんてありえないって。ノーメイク。不貞腐れてて、時に泣いて騒いでどこが悪い。(あっ私デス。)
ところで、今日の夕方、近所のエノテカへ空瓶を持って行き、ロゼを買ってきた。やっぱ夏はロゼよ!そして、一杯飲んで帰ろうとしたところで、入り口に長女発見!長女はアルコールは一切飲めないはずなのに、なんで???と思ったら、友人に会って、ちょっとおしゃべりしてた、と言う。もちろん友人たち(女の子)はワイン片手にタバコを吸っていた。そのなんで?と思った瞬間、長女の両脇の女友達の目が一瞬で私の頭の先から足の指先までチェックすることを捉えた。うわっやられた!チェックされたあ。長男の彼女に会った時もそうだった。うわ〜、チェックされてる〜。
帰宅した長女に、「友達なんて言ってた?」と聞くと、「へっ(鼻で笑いながら)かわいい。若い〜!って言ってたよ。」と言っていた。あっそ。
それでも、子供達のチェックは厳しく、ママ、余計なことは話さないでね。腕のブニュブニュ(二の腕)なんとかしてね。、ピンクや水玉は身につけないでね!外では酔っ払わないでね!と言われ続けている始末。いいじゃない、個性的で!私は私。ここはミラノ。
思わず、「ママ〜」長女にしかめっ面で言われた。それなのに、画像を撮ってるってどういうこと?苦笑
ちなみにイケてるの否定形は「イケない」ではなく「イケてない」だそうで、人間的に魅力のない「イケてないマンマ」の方がずっと嫌だと思うけど、どんな感じ?
