春の日差しが優しいミラノの今日この頃。
日差しを利用しないとは勿体ない!と貧乏性の私は、ありとあらゆる野菜を薄切りにしては、毎日干して、干し野菜を作っている。
最近のヒットは、赤タマネギのトロペア。もちろん生でも食す。
トロペアは南イタリアにあるカラブリア州、ティレニア海に面した街。リゾート地で有名だが、”トロペア”と呼ばれる紫タマネギの名産地。食べたことも見たことさえないが、トロペアのパスタやジェラートもあるらしい。
ところで、トロペアは現在のシリア、レバノン沿岸付近に存在したフェニキアより持ち込まれ、かれこれ2000年の歴史があるらしいが、今ではイタリア食文化の優れた食品の一つとも言えよう。
タマネギは血液をサラサラにするから、毎日サラダにして食べていると両親が言っていたが、どうも口の中が臭くなるのが嫌だった。けれど、紫タマネギは、臭さは控えめだという。トロペアも辛さ少なめ甘みが特徴。血液ドロドロそうな夫に食べさせないと...と思い、せっせと買ってはいたが、自分が食することはなかった。けれど、スライスしたトロペアを水に浸しておけば、臭みも抜け、トマトのサラダなどに入れたら、おいしいじゃないの!ということで、最近は自らも食するようになった。
トロペアの栄養素は、ビタミンB6、葉酸、カリウム、そしてカルシウム。そして、効能は、疲労回復、食欲増進、コレステロールの上昇抑制、そして動脈硬化の予防。またトロペアには、黄色のタマネギ同様、硫化アリルという免疫力を高めたり、ビタミンB1の吸収率を高めてくれる成分を含んでいるが、ビタミンB1が不足してしまうと、体力回復の遅れや食欲不振、情緒不安定、不眠症になりやすくなるという。
最近は、ピッツァやフッカッチャを作る際、ツナ缶とトロペアのスライスをトッピングするのがマイヒット。「牛の心臓」(cuore di bue)と呼ばれるトマトをサラダにするが、そこにもツナやトロペア、そしてやはり乾燥させてパウダーにしたパクチーをトッピングにしてサラダで食す。
同じものを二日続けて作ると、子供たちに「えーっまたこれっ?」と言われがちだが、なぜかこれらはノープロブレム。
干し野菜のスープに煮物、パスタに炒め物...甘み凝縮、調理時間短縮。すべてが美味しい。



