サンレモ音楽祭(Festival della canzone italiana)はイタリア・リグーリア州のサンレモで開催されているポピュラー音楽の音楽祭。55年よりRAI Uno(イタリア放送協会の総合チャネル)でイタリア全土に生中継されている。日替わりで審査員が変わるのだが、一般市民から選ばれるらしく、いつだったかTVをつけたら、近所のママ友であるミケーラが審査員で出てるじゃないの!おどろいた~。
第1回(1951年)の出場歌手はわずか3組、応募した20曲を繰り回して歌っていたという小規模のものだったが、徐々に規模も拡大し、今年は22人のアーチストと8人の新人アーチストたちが歌い、5夜勝ち抜いた人が優勝というもの。
1958年の優勝曲「Nel blu dipinto di blu(ヴォラーレ)」が、アメリカでミリオン・セラーを記録し、第1回グラミー賞を受賞したことによって、サンレモ音楽祭は一躍世界的に認められ、その後も「Piove(チャオ・チャオ・バンビーナ)」「Al di la(アル・ディ・ラ)」をはじめ、多くの曲を生んでいる。1また、外国人アーチストのゲストも出場。日本からは伊東ゆかりや岸洋子が参加したという事実もある。
最近では、楽曲のレベルが下がったといわれているが、それでも、世界でも有名となったエロス・ラマゾッティ、ラウラ・パウズィー二、アンドレア・ボチェッリなどは、この音楽祭で新人賞を受賞し、超一流の道を歩み出したのだ。
昨日の3日目には、ゲストとして、”ゼッキーノ·ドーロ”と呼ばれるボローニャ市のアントニアーノ協会主催の少年少女合唱団(3から10歳まで)による過去60年のゼッキーノ•ドーロのヒット曲メロディーが歌われた。ちなみに、日本でよく知られた歌曲に、NHK『みんなのうた』で放送された『44ひきのねこ』『トレロ・カモミロ』、『黒ねこのタンゴ』などがある。また、我が家の子供達も乳幼児時代は、”ゼッキーノ•ドーロ”のCDにとてもお世話になったので私にとっても懐かしい曲ばかりだった。
http://www.raiplay.it/video/2017/02/Il-piccolo-coro-dellaposAntoniano-di-Bologna-apre-la-terza-serata-di-2017-0597336c-d2eb-4f8c-99f9-aaa0d4a49ded.html
また、昨年末のクリスマスに急死したイギリスの歌手、ジョージ•マイケルの追悼としてMikaが”Jesus to a child"を熱唱。実話をもとにして作られた曲だというが、心に響く曲だった。
はっきり言って、誰が優勢なのか全く分からないが、明らかに来週以降、イタリア中でかかり、耳にタコができそうな曲があるのは確かだ。爆
11日まで。
http://www.rai.it/programmi/sanremo/

