サンタ•ルチア | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

今日12月13日は「サンタ•ルチア」の祝日だった。

 

”ルチア”とはラテン語で「光」を意味するLuxまたはLucidから派生した名前。304年にシチリアのシラクサで殉教。ルチアは拷問で両目をえぐり出されたが、奇跡が起きて、目がなくとも見ることができたという。ゆえに、絵画や像では、彼女はしばしば黄金の皿の上に自分の眼球を乗せた姿で描かれている。そんなわけで、彼女は、目、および視覚障害者、そしてシラクサの守護聖人および、ナポリの船乗りたちの守護聖人でもある。

 

目といえば、私はアレルギー性結膜炎で、目がしょっちゅう、じわ〜っと痒くなる。かと思えば、ドライアイでズキーンと痛くなることもある。痒いんだか痛いんだか、はっきりしてよ!!苦笑

 

聖書の次に、私が、バイブルとして愛読しているシスター渡辺の「目に見えないけれど大切なもの」という本がある。星の王子様も言っているけれど、「大切なものは目に見えないんだよ。かんじんなものは心の目で見なくちゃ」と思う。

 

人間が逆境においても、挫折を経験しても、そこから起き上がって生きてゆくためには、自己鍛錬、意思の力も当然のことながら必要だが、やっぱり力さえも失いそうな時に、自分を支え励ましてくれるのは、やはり「愛」(大切に思う心)なんじゃないかと思う。

 

「愛だよ、愛。」千と千尋の釜爺さんもそう言ってたね。笑

 

また、ニーチェも言ってたよ。「生きるべきなぜ(why do you live) を知るものは、ほとんどすべてのいかに(how to live) に耐えうる。」と。

 

自分が自分の人生に意味が見出せる時、そこに生きる希望が生まれる。そして生きてゆく勇気も与えられる。そのためには、愛するものを持ち、愛される経験が必要。それを”生きがい”というのだとシスターがおっしゃっている。

 

「人に、生きがいを与えるほど、大きな愛はなく、人から生きがいを奪うほど、残酷なことはない。」精神科医だった神谷恵美子女史もそうおっしゃっていた。

 

サンタ•ルチアの夜、物思いに耽ってしまった。

 

心の目がドライアイになったり、濁りませんように。

 

http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-11963451658.html