フィエラ日記 その2 ~ 悪夢のATM | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ミラノの物産市が開催されているRoh(ロー)という町は、ミラノの郊外にあるので、普段利用している定期で出かけると、差額が生じる。だからといって日本のように、下車駅で精算しようとすると、いきなり罰金ものになるから気をつけないといけない。駅の改札の内側で、大勢のATM職員たちが待機し、各自のチケットや定期の内容を機械で読み取り、十分な金額が前もって支払われていないとダメなわけ。

 

ちなみに、ミラノ市内は90分以内1.5ユーロ。(地下鉄のみ一度降りたら使えない。)Rohへ行くには、片道2.5ユーロ。定期がある場合は、差額1.6ユーロ。だが、意外にそれは知られておらず、しかもATM(ミラノ交通)のサイトを見ても、どこでどのように買うかは書かれていない。駅員に聞いたら、edicola(キオスク)に行って聞いてくれ、と言われたくらい。

 

ところで、今回のフィエラでの仕事は食事代と交通費は含まれていないので、前もってチケットを購入しておいた。edicolaのおすすめで、一週間チケット8ユーロと定期との差額分1.6ユーロを6枚。一週間チケットは月曜日に使用が始まり、その週の日曜日まで。そして一枚ずつ曜日名が記入されている。まずは、単券から使い始めたが、なぜか下車駅で、自動ドアがブロックされ出られない。少なくとも、改札前のATMの職員のチェックでは問題ないのに、なぜ???毎回説明をし、そのまま外に出してもらっていたが、問題は地元の駅(M5全体)の駅に、係員がいないということ。地下鉄は無人運転だが、駅も無人(日中たまにいる)ってどういうこと? 毎回、インターフォンでどこか指令を出しているところに繋がられるのだが、一度は遠隔操作で改札を開けます、と言われたが出られず。結局次の地下鉄で下車する人の後について出た。...が翌日は、やはりインターフォンで連絡すると、待機していた係員を送る、といって数秒後、彼らの控え室から出てきた。

 

係員曰く、論理的には、私の持っているチケットは金額的には間違いないけれど、機械が読み取れず、残りのチケットを私の定期に読み込んでもらう手続きを街中にあるATMポイントに行ってやるよう勧められた。そんなことできるの?というわけで、翌朝7時45分にはATMポイントが開くというので、朝一番にそこへ寄ってからフィエラ会場へ直接行くことにした。

 

...が、ここはイタリア。そう物事うまくいくはずがない。

 

ATMポイントの職員は私の定期を機械に読ませ、「うーん、定期の種類をミラノ市外に変えるべきだね。その差額20ユーロ。悪くないでしょ?」と言う。でも仕事は次の日曜日まで。意味ないでしょ?じゃあ先に買ってしまった一週間分のチケット代(8ユーロ)は返金なり、違う手続きはできないの? と聞くと、この週間チケットは、安いけれど、その分、ミラノ市と郊外の分岐点である駅(Molino Dorino、カタカナで書くと”モリーノドリーノ”と同じ"リ"になるが、発音は後者は巻き舌になる。)で一度降りて、刻印しなきゃダメだという。ゲゲゲ、なんだそりゃ? ありえない!しかも6x2枚分と書いてあるが、実際は、「月•火•水•木•金•土•日』何度数えても7日分x往復の2枚だ。確かに14回分8ユーロだったら、1回分は60セント弱。激安だが、いちいち下車して、改札を一度出て、再び刻印して入る???しかも黄色のチケットは現在使われているマグネットのカード用の機械には通らないはず。何それ...言葉にならず。ついでに、その一週間チケットの払い戻しは、買った窓口に行くようにと言われた。(まあ無理だろう。結局8ユーロ無駄にした?!)

 

 

とりあえず、仕事に行かなくてはならぬ。一度そのチケットを試してみるか...と思い、まずは自分の定期で中に入ったが、やはり時間を考えると今回のみはとりあえずチケットを買おうと思い、改札の内側にあった機械で買おうとしたが、前日、地元の駅の係員が、機械に定期を入れると、郊外へ行く際、差額分だけお金を入れると、定期に読み込まれるシステムを教えてくれたが、機械のどこをどう選択するか判らない。駅員に行くと、また改札の外に出て、キオスクで買ってくるよう言われた。「でも差額の1.6ユーロ分はチケットじゃなくって、定期に入れてもらうんだよ。」と何度も言われる。やはり、それだと、論理的には分岐点での刻印が必要となるのだろう。

 

ああ、面倒。なんで、こんなにイタリアはややこしいんだ?!差額を定期に読み込ませることができるのなら、なぜサイトや誰もがわかるようどこかに記載しないのか、少なくともATM職員が全員知っているわけではないのだから、不思議でたまらない。空手の門下生やパパ友にもATMの職員がいるが、ストや組合情報を聞いても、逆に私の方が詳しい時が多い。ありえないでしょ!!!

 

帰宅の際、地元の駅のチケット販売機で、実際自分の定期を入れて、郊外へ行く際の延長料金の買い方を試してみた。1.6ユーロ。x2、3、4、5、6...とある。下手に3回以上まとめて買って、また使えないのも恐ろしい。とりあえず毎朝2枚往復分をリカリカ(入金)しておくのが無難だろうか。

 

ああ゛、ここはイタリア。無駄な時間と労力が失われることが多い。

 

🎶さあさあ さあさあ

はっきりカタをつけてよ

はっきりカタをつけてよ

はっきりカタをつけてよ

やってられないわ

...

bye bye bye bye やってられないわ

(きっと昭和45年以降に生まれた人には判らない曲だろね〜爆)

 

 

http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-12225459647.html