長男、17歳 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

物理的「イヤイヤ期」がどんなに可愛かったかと思う今日この頃。長男、17歳。思春期ど真ん中である。

 

外国人だから1度は仕方ないと思ったが、現地高校を2度も留年し、高い学費の学校で1年で2年間分勉強している割に、以前の友達とふらふら出かけていく愚息。すごく勉強しているから僕も息抜きが必要なんだ!というが、どうもふらつく仲間が気に食わぬ?! 最終的には何事も本人次第なのだが、私も彼の一挙一動に振り回される今日この頃。悔しいから見てみないふり、というか自分のお楽しみはいくつも確保しているのだが、腹が立つことが多い。

 

躓かない人生を送ることが、人間にとって大切だとは決して思わない。人間だからこそ、躓くのは当たり前。その時、くじけないのが大切なのだ。自分の愚かさに心を奪われ、我とわが身に愛想を尽かし、やけになってはいけない。けれど、全く反省がないのもどういうことか。もちろんスムーズ過ぎても、気付くべきことに気づかないで通りすぎてしまうこともある。

 

人生は勉強。修行だとつくづく思う。そして、親になり、子供を見守ることで、親にも忍耐、そして柔和、謙虚さが求められる。

 

いつだか、空手の師範に長男のことを愚痴ったら、「浮草になるのは困る。けれど、芯が通っていれば大丈夫。」と言っておられた。確かにそうだろう。自分の行為、考え方、感情に一本筋が通っていることが大切だ。以前は、勉強は出来ないより出来た方がいいと思っていたけれど、もういいわ。もう多くは求めない。とりあえず最低でも高校を卒業してよ。苦笑 自分の価値観や信念をはっきり持ち、自分は何のために生まれ、どういう生き方をし、そしてできるならばどういう死に方をしたいか?という信念と価値観を持って生きることが大事なのだと思う。簡単に言ってしまえば「人に流されない」「ブレない」人生だ。

 

幸せは、いつも自分の心が決める。

 

イタリアではあと1年で成人とみなされる。少なくともぶれない自分、他人に左右されない、自分の頭で考え行動できる人間を目指して欲しい。とりあえず誕生日おめでとう。私もよく頑張った!(最終的には自画自賛。爆)

 

 

 

http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-11944891990.html