93年来伊して、かれこれ丸23年になる。
当時駐在員だった夫の会社がローマのオペラ座の前にあり、その会社の階下にあるレストランLa Matricianaはしょっちゅう出かけていたし、シェフもウエイターとも皆友達になり、よく彼らの家に行ったり、厨房でもお料理を教えてもらっていた。ローマを離れ、レストランの経営者も変わり、シェフもウエイターも皆代わってしまったが、5年前にレストランへ行くと、知っているウエイターが一人だけ残っていたことがわかった。
今回、イタリア中部で地震が起き、ローマではMatricianaと呼ぶが、本来AmatricianaはAmatriceが発祥の場であり、イタリアを始め、あちこちのイタリア料理のお店で、Amatricianaを食べて応援する運動が始まった。そりゃもう、Matricianaへ行くしかないでしょ!
ローマへ到着した日は、あいにく土曜日で定休日だった。日曜日、列聖式が終わったのは、13時過ぎ。ランチは15時までだ。(ということは、ラストオーダー14時45分くらいだろうか?)しかも、10万人もの人が一気に広場を出て、移動し始め地下鉄に乗れるのだろうか?携帯電話は充電が切れそうだ...一度宿泊所に戻り、充電をしてから、いちかばちか出かけてみた。14時15分到着。出先にいる長女と合流予定だったが、電話したらまだコロッセオあたりにいて向かっているという。とりあえずパスタを茹でて出来上がるまで15−20分はかかるというのでオーダーしてしまった。5年前に会ったオーナーが挨拶に来てくれた。
懐かしい味!けれど、3分の2位食べたところで、もうお腹がいっぱい。こんなに量があったかな?それとも私の胃が小さくなったのだろうか?
前回パンテオン近くのChicco d'oroというバールで生クリームたっぷりのコーヒーのグラニータを3日続けて食べた。もう当分食べたくない!と思ったが、5年ぶりに食べたくなった。...が、長女がどうしても紹介したいジェラテリアがあるというので、そこへ出かけた。 http://www.gelateriafatamorgana.com/web/ 材料や作り方にこだわった自然派のジェラテリア。どの味もさっぱりしている。
実は、もともと長女はそこのジェラートをローマのお土産として食べたことがあり、また長女のボローニャのルームメイトのお父さんが、そこのジェラテリアに関する本を出版していた(しかもその出版社の社長)というから驚いた。私は生姜クリーム、蜂蜜とくるみというものと、バジル•レモンを言うのをオーダー。確かにさっぱり美味しい!いずれミラノにもオープンするようだ。
更に、驚いたのは、テルミニ駅からバスで出かけたのだが、23年前に住んでいたアパートの近所で、以前使っていたバス停で下車。思わず懐かしくて近所を散策してみた。以前の大家の家も発見。シチリア出身の彼らは当時兄弟で住んでおり、当時は私と同い年の法学部の学生だったが、今はちゃんと弁護士なり法曹界で活躍しているのだろうか?笑
その後長女と別れ、街を一人で歩いた。列聖式前日、「音楽とオラトリオにおける祈りと黙想」が行われたサン・アンドレア・デラ・ヴァレ聖堂。中へ入るとちょうどフランス語でごミサが始まっていた。マザーの垂れ幕の花が微妙に萎れ始めていた。
その後、Facebookでは繋がっているが、実際には15年ぶりに友人と再会。長男と生まれが2週間ほどしか変わらない息子くんも一緒にいらした。「いやあ、こんなに大きくなっちゃって!」183センチですらっと細いイケメンになっていた。ちなみに我が愚息も185センチはあるが、太り始めたおっさんのようだ。涙。
懐かしい場所を訪ね、行きたいところ、会いたい人はたくさんいても、時間に限りがある。
また次回...トレヴィの泉でコインは投げていないが、またいつか戻ると思う。「永遠の都」ローマ。そして「すべての道はローマに通ず。」
ローマの空と空気は、ちょっと大雑把だが、その分寛大に生きようと思えさせてくれる。夏の行事もこれで、おしまい。いよいよ、ミラノの現実的な生活に戻る。
*平和は、笑顔から始まります。
*愛とは、大きな愛情をもって小さなことをすることです。
*世界平和のために何をしたらいいのか?家に帰って家族を大切にしてあげて下さい。
小さなことから、心がけましょう。
http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-10979067774.html

