ウンベルト•エーコ氏といえば、彼の小説「薔薇の名前」が有名。1980年に発表され'87年に映画化された。20歳代前半にこの小説を読み、感動し、映画を見て、再び本を読み込んだくらい面白かった。物語自体は、殺人事件の真相を探るというものだったが、その当時から教会に興味があったので、惹かれるものは大きかったのかもしれない。
...と本来だったら、これくらいしか紹介できないが、今朝、エーコ氏の言葉で非常に感銘を受けるものがあったので、加筆する。
Chi non legge, a 70 anni avrà vissuto una sola vita: la propria. Chi legge avrà vissuto 5000 anni: c'era quando Caino uccise Abele, quando Renzo sposò Lucia, quando Leopardi ammirava l'infinito... perché la lettura è un'immortalità all'indietro.
本を読まない人は、70歳では、ただ一度きりしか人生を生きたことにならないだろう。しかし、本を読む人は、5000年生きることになる。カインがアベルを殺害した時、レンツォがルチーアと結婚した時、レオパルディが「無限」を賞賛した時...何故ならば文学は(逆方向に)不滅であるからである。
きっと映画もそうかもしれないが、自分の目と思考を持って、想像、経験するものと、ビジュアル的なものとは全く違う。時にそれが、一致したりすると感動するのだが、ドラマでも映画も、たまに逆に、本の方が良かったな、というものも多い。
ああ、また「薔薇の名前」が読みたくなった。
エーコ氏の永遠の安らぎをお祈りします。
