今が旬 〜 フィノッキオ その② | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

フィノッキオの美味しい季節。

生でオレンジとサラダにしたり、バーニャカウダのソースを添えて準備すると、あっという間に2個くらい食べられてしまう。子供達は小さい頃は、嫌いだったが、最近はよく食べてくれる。

煮てもすぐにとろとろになるから食べやすい。消化促進の効果もあるので、ちょっと胃が疲れている時に、フィノッキオのスープを作る。

考えてみれば、漢方や太田胃散にも使われている。子供の頃、父の太田胃散の缶をこっそり開けては、匂いを嗅んだものだ。胃もたれを経験する前から、頭の中で、胃もたれ=太田胃散の匂いがフィックスしていたように思えから笑える。

ところで、行きつけのメルカートでフィノッキオを注文すると「オスとメスどっちがいい?」と聞かれる。キウイ同様、雌雄異株で、結実させるために、オスの苗とメスの苗があるのだと思い込んでいたが、たまたまスーパーで立ち読みした健康雑誌によると、単なるカタチの違いにより呼び方が違うようだ。とはいえ、丸みのあるオスは生で食べるのに適しており、厚みがないメスは火を通した料理に適しているという。

 (左側がメス株•右側がオス株)



今回は、フィノッキオでさっぱりグラタン。グラタンといえば、ホワイトソース。けれど、バターと牛乳というだけでちょっと胃に負担がかかるので、牛乳はつかわずフィノッキオの煮汁を使用。

作り方 :

①フィノッキオを串切りにする
②沸騰した湯に塩少々を入れ 柔らかくなるまで茹でる
③鍋にバターを入れ、溶け始めた時点で小麦粉を投入し、フィノッキオの煮汁を少しづつ加えてダマにならないようにする。ナツメグと塩で味を調え、ホワイトソースを作る。

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④できたホワイトソースの中に、茹でたフィノッキオを直接入れ、ホワイトソースがよく絡むように和える。

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⑤バターを塗った耐熱皿にフィノッキオを並べ、おろしたパルミジャーノとパン粉をかける
⑤180℃のオーブンで 約20分位焼くだけ。

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作りながら、スライスベーコンを入れても良かったかな?と思った。

部位によって、アロマやハーブティ、リキュール、漢方薬などとしての用途、そして効能も幅広く古代ローマ•ギリシャ時代より愛されている植物。

10月9日の誕生花で花言葉は、「賞賛•背伸びした恋•力量•よい香り•愛情に値する•どんな賛美でもあなたを語り尽くせない•精神の強さ等」


フィノッキオの存在、ちょっと見直しちゃったな。笑



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