パリ同時多発テロから一週間 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。



{CB996447-051B-439F-8AB9-E60176230B95:01}

パリの同時多発テロから1週間。翌日長男の高校からは、(その翌日は土曜日だが授業があるので)学校で黙祷の時間がもたれることなどの連絡のメールが入った。次男の中学は週明けに黙祷となぜテロが起きたのか?そういった説明やら話し合いが持たれたという。FBを見ていたら、現地校に通うどの学校の子供たちも同様にして共に黙祷を捧げたようだ。幼稚園生とて同様。子供だからわからない、というわけではない。子供だからこそ、素直に状況を知り、またISとイスラム教とは別問題であり、人種差別はしてはいけない。彼らの痛みも知り、心を寄せるよう導くことも大切なんじゃないだろうか。

また、なぜパリの事件だけに皆注目し、哀悼の意を送るのか?先月には、ベイルートやアンカラでもテロがあったのに、と注目度の偏りに関する避難の声があった。パリのテロの後、フランス軍はシリアで大規模な空爆。復讐は復讐を呼ぶ。10月にバングラデシュにて日本人男性が、今週はミラノ郊外出身の男性(ミラノ外国宣教会の宣教士)が襲撃された。これには、「ISIL(イラク•レバノンのイスラム国)バングラデシュ」との組織名で犯行声明が発出されている。また、今度は西アフリカのマリで武装した集団がホテルに押し入り発泡事件...これは、まだまだ氷山の一角でニュースになっていても私自身気づいていない事件も多いはず。憎しみや欲による争いは終わらない。

週明けのItamaでは、もちろん生徒たちに彼女たちの感情を聞いてみた。


{DE72FC73-7F21-443A-A859-002630251A5F:01}


恐怖、怒り、不幸、悲しみ、泣きたい気持ち...これは周りにいる人間もそうなのだから、イスラム教とというだけで、なにか疎外感を感じさせられる社会にいれば、余計にその気持ちは大きいはずだ。


{C566BF6B-59B3-4C58-AD83-07EB2DDF2234:01}


こちらは、彼女たちの希望。そして、叫び。「平和と愛」。それは英語、イタリア語、アラビア語、そしてフィリピンのタガログ語で書かれた。

それにしても、ここ数日イタリアでは「テロ関連のデマ」が相次いでいる。いたずら電話を受けて地下鉄が運行を中止したり、駅から乗客が避難したりする事態が続いているそうだ。また、各地の警察にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の黒い旗を見たとの通報が相次いでいるそうで、警察が現場に出動してみると破れた黒いプラスチック袋がテレビアンテナに引っかかっていただけというケースも1度や2度ではないという。

また、ローマ市内の病院では、自動小銃を持った男が入ってきたと医師が通報したが、見間違いだったことが判明。ベルトに爆破装置をしこんだISISメンバーがイタリアに到着したという話も聞いたし、昨日は、イタリアの南北に貫く高速道路のサービスエリアで、荷物が山積みになったショッピングカートが駐車場に放置されていたことから緊急体制が敷かれ、一部区間が一時通行止めとなった。

人が多いところに出ることを極力さけるよう注意喚起することも、大げさになると、不安や下手するとヒステリーを引き起こしてしまう。かといって、日本人学校近辺など、子供たちだけで平気に歩いている風景を見かけると、こう言った状況でなくても、海外生活が長くなると、逆に危機管理意識が低いのでは?と気になってしまう。日本だったら...ということは、海外では通用しない。

そして、また余談だが、在ミラノ日本人学校の前はユダヤ人学校なのだが、以前日本人の生徒がリュックをユダヤ人学校前に忘れ、大騒ぎになったことがあった。笑い話で語り継がれているが、それでもやはりユダヤ人、イスラエルという特殊な歴史の背景を持つ国のコミュニティーであるということを、頭のどこかに意識しておくべきだと思う。(恐怖、不安、敵対心という意味ではなく)

そして、事件の後、大抵「邦人被害確認なし」と出るが、日本人がいなければそれで良いのだろうか?国籍にかかわらず哀悼の意を表し、自分には何ができるか考えられる人間でありたいものだ。

今月末、教皇フランシスコはアフリカ3国を司牧訪問される。
 「これもその(第3次世界大戦の)一部です。このようなテロ攻撃を正当化できるものは何もありません。(ソーシャルメディア内でISが犯行声明を出していることについて)『宗教や人間』(宗教や国籍・民族の違い)は、罪のない人びとを殺し、恐怖をふりまく言い訳にはなりません。これは人間の仕業ではありません。」とパパ様。
憎しみあるところに愛をもたらす者になれるよう、パパ様と祈りのうちに一致したいと思う。

http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-12095840214.html
http://cnstopstories.com/2015/11/14/nothing-can-justify-terrorist-attacks-pope-says/