財務省は先月11日の財政制度等審議会で、歳出見直し案として「国立大学」の授業料を引き上げる案を提示したという。現在、日本の国立大学の多くは授業料を文部科学省が定めた標準額(53万5800円)としている。
今回、長女がボローニャ大学に入学し、授業が始まってから授業料の請求がきたから、どんなものなのだろう?と初めて興味を持った。まず、イタリア語で大学の授業料は、Tasse Universitarieという。tasseはtassaの複数形。「税金」という意味しか知らなかったが、「公共料金」とか「料金」という意味もあると初めて知った。tassa d'iscrizioneで入会金、入学金。20年以上イタリアにいても知らないことばかり。
ボローニャ大学は、もちろん学部によって授業料は違うが、一括だと多少安くなるが、3回に分けて支払う場合は、1回目は600ユーロか910ユーロの学部に別れている。2回目は学部によるが、長女のところは年間1500ユーロ弱。日本円にして20万円を切る。イタリアの国立大学の中でもとくに安いそうだ。一番高額だったのが、文化遺産の修復学部?が5840ユーロ(78万7500円)、歯学部が4000ユーロ(54万円)だった。
ちなみにミラノ大学を調べてみたら、1回目の支払いは、一律693ユーロ(9万3442円)で、2回目(2回のみ)は両親の収入により、金額が変わるが、一番高い人で2286ユーロ(30万円強)から3245ユーロ(43万7400円)(学部による)とあった。いずれにしても、日本の国立大学よりもかなり安い。
財務省が授業料値上げ提案の理由として、「国立大の入学者には富裕家庭の子どもも多い」として、私立大の授業料(平均86万円)近くに値上げをすべき、ということらしいが、親が低所得でも優秀な学生には、奨学金制度を充実させるべきだし、「学ぶ意欲」は摘んでしまうような危険性は避けたいものだ。
その割に、地域のアラブ人女性をみていると、毎年に子供を生み続けている。4人5人などざら。まだ子供が小さければ良いが、大きくなるほど生活費がかかるのに、産めよ、増やせよといえども、どうやって生活していくのだろう?と他人事ながら心配になってしまう。アパートの賃貸料は低所得者地域だと80%以上が未納だと聞くが、いや、そうなんだろうなあとつくづく思う。
子供達が生まれ、日本で学資保険に入ったが、入っててよかった~と思う今日この頃。
日本の教育費は、諸外国に比べると、もちろん高いし、公費負担が低く、家庭の教育費負担が相当多いはず。将来を担う子供達には、教育はある意味投資だ。だからといって加熱する教育投資の現状も恐ろしい。
教育費にお金がかかるほど、少子化に拍車がかかることだろう。すでに人口が減っても子供が減っても、安心して豊かに暮らせる社会を目指すように目をむける考え方もあるようだが、それでは寂れた国になりはしないか?そんな早くに諦めてしまって良いのだろうか?
公立高校までの学費は、原則無料にするとか、イタリアのように両親の所得に応じた授業にすることも良いのではないだろうか。また、もっと多くの大学生に奨学金が支給されるべきだし、学費や教育にお金がかかるから子供を産まないというのではなく、社会がもっとバックアップしていけるようになると良いのに。
審議する人々が高学歴で比較的お金持ちの家庭出身であると、あまり庶民の生活など眼中にないのだろうか。ちょっと残念。
