今が旬 〜 蟠桃 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

FBに書いたら非常に反響があったので、こちらにも転載。

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ミラノは桃の季節。そりゃあ日本の白桃は美味。帰国中友人が山梨産の素晴らしい桃を送ってくれた。それはそれは、形も良く上品で素晴らしい味だった。ミラノのでは同じものは望めない。

メルカートへ行くと様々な種類の桃が目につくが、お気に入りは潰れた円盤型の桃。最近「マツコの知らない世界」でも紹介されていたらしい。野生の桃と聞いていたが、tabacchiera とかsaturninaと呼ばれている。日本では蟠桃と言うそうだ。

中国の揚子江地域原産で、孫悟空も食べたと言われる、不老長寿伝説の桃だとか。桃園を管理していた孫悟空があまりの美味しさに蟠桃を食べつくしてしまった為、下界に落とされてしまった…?という古い話が伝わっているんだそう。

中国では、一般的な桃に比べて果実が扁平形なため、「平桃(ぴんたお)」「座禅桃」とも呼ばれている。

FB上の在ミラノの友人たちは、皆口々にこれしか食べないと言っていた。毎夏100個以上は食すると言う人もおりびっくり。

水分も糖分もあるのでグラニータ状で頂いても美味しいかも。

昨日のインドイチジクは在ミラノの日本人には不評だったが、この桃はバッチリ。

桃栗3年柿8年。今度この桃のタネを持ち帰って植えてみようかな。笑