熱波 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

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熱波とはその時期の平均的な気温に比べ、著しく高温な気魄が波のように連続して押し寄せてくる現象のことを言う。世界気象機関(WMO)の定義では、日中の最高気温が平均最高気温を5度以上上回る日が5日間以上連続した場合というらしい。ちなみに、英語では、Heat wave、イタリア語ではondata di caldo と呼ばれる。 http://www.wmo.int/pages/index_en.html

喉元過ぎれば熱さを忘れる

意味は違うが、2010年の夏の日本は観測史上最も暑い夏、と何かで読んだが、過ぎてしまうと、そうだったっけ?と思ってしまう。

記憶にあるのは、2003年のヨーロッパは暑かった。フランス、イタリア、ポルトガル、ベルギー、スイスなど500年来の熱波といわれ、ヨーロッパ全地域で52,000人以上の死者が出た。当時、まだ次男はおらず、パートで法律事務所に勤めており、日本企業向けの講演会の準備に追われており、すでに子供たちは夏休みに突入していたが、サマースクールにいれ、お迎えも間に合わないときは、友人に頼み、暑い中走って汗だくになって子供を迎えに行った記憶がある。

けれど、この夏2003年を上回る熱さだ。

北部イタリアのピエモンテ州では、7月20日の時点で、熱波が原因とみられる死亡者が140人に上り、75歳以上の人の死亡率が約30%増えていた。

イタリアは日本ほど湿気はないものの、日差しが強く、テラスの床が焼け付くように熱くなるので、その空気が家の中に入ってこないよう、日中から雨戸を閉める。できたら、それにくわえ、テラスにカーテンをつけたり、ブラインドをつけて、暑さをシャットアウトさせるのが、昔ながらの暑さ除け。以前ローマに住んでいたが、海がちかいせいか、朝夕に涼しい風が入ってくるので寝苦しいということはなかったが、ミラノの場合は別問題。日本ほどではないが、湿気があるのでべたべた感があるし、もともと町のほとんどが運河だったということで、蚊も多い。今回の帰国の前は、珍しく手足が蚊にぼこぼこに刺されている状態だった。

その暑さも天気予報によれば、なんとか、フェラゴスト(聖母被昇天)と呼ばれる8月15日の祝日まで、ともう一息の様子。翌日曜日、<サマーストーム>と呼ばれる悪天候になり、一気に涼しくなるという話。下手したら、雹がふり、洪水になる可能性もなきにしもあらずとか。一気に10度ほど下がり21、23度を超えることはないだろうとのことで、それはそれで体調を崩す人も出てくることだろう。

インドやパキスタンなどの国では、インドが2200人以上、パキスタンも2000人以上死亡者が出ており、暑さのせいで道路が解け始めるという恐ろしい画像も見た。

熱波の深刻さは、温度以外に、湿度の低下を調べることも大切だという。その差が大きくなれば、熱波の深刻さは増すそうだ。

熱中症の予報精度が高まり、熱中症対策の知識も普及し、また医療体制も整いつつあると思うが、今後はますます高齢化している日本やイタリア。しかも、高齢者は高温に弱いので、今後ますます熱波対策を高める必要があるだろう。


夏生まれだけれど、やっぱり夏はしんどい。