来て!見て!試して!楽しい”にっぽんサローネ” | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

5月1日にミラノ万博が開幕し早2ヶ月。1ヶ月の時点で270万人が来場されたと言われている。このミラノ万博出展のために、日本の官民一体が取り組んでいるが、今回その万博の一環、第2の日本館の拠点として、「にっぽんサローネ」(Salone del Giappone)が6月25日、「最後の晩餐」で有名なSanta Maria delle Grazie 教会斜め前にあるステリーネ宮殿にて開催されている。



テーマの「食」に対し、日本政府と共に日本館協賛企業や団体などが参画し、日本のすぐれた「食」と「農」に関わる知恵と技を発信の場として「日本」をアピールしているという。

万博にはまだ出かけていないし、チケットさえ購入していない。地下鉄で行くにも乗り換え、市外になるから余分に値段がかかり、日本館は地下鉄出口からは遠いらしい。夜のイベントは蚊が多い...などなど色々な噂を聞くと、気合を入れないとなかなか行けず。けれど、にっぽんサローネだったら、入場無料だし、なんといってもトラム一本で行ける。さあ、行くよ!長女と次男を連れて出かけてきた。

「T子さ~ん!!」あちこちから声をかけられる。知り合いばっかりじゃないか?!さあ、どこから行く?今日が最終日だった「かりんとう教室」へ行くと、講師も生徒もやはり知り合いばかり。「あら~作っていってよ!」エプロンまでもらったが、今(15時)から日本酒の試飲があるんですって!と空手の飲み友達に声をかけられた。ここで会ったが100年目!彼女に声かけられたら行くしかないでしょ?彼女も「ここで貴女と会うなんて運命を感じるわ!」って男も食う同い年。最強のコンビだ。爆 行く!行く~!!また、戻ってくるね!といって日本酒のデグスタツィオーネへ。



20人弱の参加者が居ただろうか?そのうち、日本人は私たち3人のみ。今まで、日本酒(Sake)はイタリア人にとっては、グラッパのように強いお酒?として敬遠されるようなところもあったようだが、寿司をはじめ、日本食ブームによって、日本酒もワイン同様、食事と一緒に飲むものだと理解されつつあるようになってきた。

約1時間の試飲では5本の日本酒と1本の焼酎が紹介され、その製造法や、その生産地についてなどの説明がなされた。私、個人としては、日本酒というと、温めた時にツンと来るアルコールの香りが、注射をする時の、消毒のような感じがして苦手だった。冷とて、なめる程度で美味しいとは思わなかった。



こちらが本日試飲したお酒。左より、
1. 「本洲一」 純米酒 アルコール16度 広島の酒造好適米「千本錦」を60%精白で広島吟醸酵母で仕込んだもの。梅田酒造場
2. 「蒲原」 吟醸 16度 新潟の地酒。
3. 「福」 大吟醸 15度 滋賀県産環境こだわりの農法米使用。
4.  「室町時代」 極大吟醸 17度 岡山産
5. 「古酒」 純米原酒  18度 滋賀産
6. 「里の曙」奄美黒糖焼酎 40-50度 

ところで、ワインによって、使うグラスの形が違う。実は、ワインの特徴と舌が感じる味の場所の違いによってワイングラスの形は決まるのだという。けれど、日本酒と言ったら、熱燗、徳利、升酒、コップ酒...そういうイメージだったが、ワイングラスでいただくことによって、こんなに香りが楽しめるのか、驚いた。

1の「本洲一」は一番初めに飲んだお酒とはいえ、お酒がこんなにフルーティーな香りでスッキリとした味わいとは、目から鱗だった。2.は日本人の味覚からすると、あ~これが典型的というか、伝統的な「日本酒」の味よね?と一緒にいた日本人の友人たちとも合意。お正月の味~。ちなみに、吟醸香というのは、洋梨の華やかな香りなのだそうだ。勉強、勉強。

3.は個人的には、1番とどっちが美味しいかなあというよりは、どっちが好きかなあ?というくらい、やはりフルーティでまろやかな味わい。気品を感じるものだった。

4. なんとヴィターチョコレートといただいた。このマッチング、目から鱗。なんと、「モンドセレクション」において2015年最高金賞[グランプリ]受賞・16年連続金賞以上特別賞 クリスタル・プレスティージ賞受賞(最高金賞11回・最高品質トロフィー4回)という商品でありながら、ネットで調べてみたら、5,400円。悪くない。

そして、5. 20年寝かせたというお酒。色がみりんのような黄金色。口に含んだ際、一瞬酸っぱさを感じた。アーモンドと一緒に頂いたが、熟生感が旨味を引き出すのだそうだ。旨味はそのまま、「umami」と言われていたが、旨味といえば、グルタミン酸とイノシン酸とグアニル酸よね?といってくすくす笑っていたが、だんだん声が大きくなってきてしまい、「あれっ私たち声大きくない?」その度に笑い転げ、ちょっと顰蹙。苦笑

1~5番までは日本酒だったので、熱燗としても飲めるのですか?と質問をすると、一瞬ソムリエの「ちっ」という表情を私は見逃さなかったぞ!笑 彼曰く、温めると、味が壊れるという。そこで日本人のソムリエの方が、現在の日本酒は製造法も良いので、冷で飲むのが一番であるが、そうでないものは、温めて飲むという習慣が昔あったのだと補足される。へえ~、じゃああまり品質が良くないお酒だったってこと?!と小声でボソボソ。

6. 黒糖焼酎というので、甘さを想像していたが、透明で糖分ゼロ。これは、ロックね?と一人納得。

普段、ほとんどワインしか飲まないが、日本酒が改めてお米からできているのだなあと確認。米の香りがしっかりしており、味わい深い純米酒を、しかもワイングラスでいただき、雰囲気と舌の上で優しく、そして旨味を感じられ感動。お猪口やグラスでは感じられない繊細な香り、空気に触れることによって香りが高まり、いろいろな果物を連想させる。いやいや、行ってよかった!

その後、再びかりんとう作りに挑戦。ミラノ万博、日本館のトレードマークの入ったバッグに一回分のかりんとうの分量がすべてキットになってセットされており、あちこちでお持ち帰りできるよう設置されていた。帰宅して、次男に作って、作ってと言われたが、実習では、電気フライヤーで自動であげたから簡単だったが、いちいち揚げることを考えると、また今度にして!と却下。


私が楽しんでいる間、次男はずっとアニメを見ていたようだ。帰るまでに会う人、会う人、挨拶していると、アンケートに答えてくださいと言われなかなか帰れず...。長女は呆れて途中で帰ってしまった。笑 

ママは人と会って話し出すと止まらないから嫌だ、と次男に文句を言われる。今後、イベントは一人で出かけるようにしますわ。(どうせ現地で誰かしらに会うし。笑)


7月13日まで開催。
http://japansalone.jp/it/about/