聖霊降臨祭 2015 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

復活祭前の四旬節は40日間。そしてその後の復活節は50日間。
それは、主の「復活」の意味を深め、聖霊降臨を味わうために必要な時間でもあるという。

昨年、ミラノ大司教区のアンジェロ•スコラ大司教を迎え、また様々な外国人共同体との合同ミサは、それはそれは素晴らしかった。

今年の聖霊降臨祭のミサ及び昼食、そして午後のリクリエーションに関する会議に、なんだかんだ引っ張り込まれて参加したが、参加者はイタリア人よりも、やはり外国人が多かった。サンシーロ地区は、それだけ人種の坩堝の地域である。オラトリオではさすがにミサには出てこないが、イスラム教徒の学生もいる。人種、宗教を超えて分かち合えるというのは素晴らしい。特に現在の私たちのパロッキアの主任司祭や助祭は非常に寛大な人たち。こうでないと教会は変わらない。

今年は、フランス人会も参加してくれたので、聖歌はイタリア語とフランス語で歌われた。

共同祈願は全て同じ祈りをイタリア語、英語、フランス語、スペイン語、そして日本語で行われた。

私たちの地域は異文化、異なる文化の宗教の出会いの場です。聖霊よ来て下さい。そして私達に他者同様言語を話すよう教えてください。聖霊よ来て下さい。私たちに、偏見、先入観から解放された自由な心を恵んで下さい。聖霊よきてください。イエスの平和をお与えください。

マルチ・カルチャー、つまり多文化との共生は、お互いを知り、お互いを受け入れ、許しあわない限り、異文化の融和はありえない。

午後から折り紙教室を依頼されていたが、忙しすぎて何も準備ができておらず。昼食会には参加せず大急ぎで帰宅して、準備をしようと思ったが、近所のpime(ミラノ外国宣教会)のフェスタに知り合いの神父様がいらしている、と連絡が入ったので、じゃあちょっとだけ顔を出します!と出かけて行った。これが町中だったらとても行って帰って来るだけで時間が取られ無理な話だったが、地元だから良できたこと。ぱっと行ってぱっと戻ってきた。神父様ともFBでは短に感じるが、お会いしたのは、数ヶ月ぶり。痩せたんじゃない?無理してない?とお声をかけていただいたが、気力体力は絶好調。ただ、時間に限界があるというのが辛い。時間だけは、1日24時間、万民平等ですから。笑

午後からの折り紙教室では、今回は「百合の花」だけに限定。前回は、「ハート」が小学生たちに大人気だった。「鶴」を折れる子供達は地元でもだいぶ増えてきた。そのうち千羽鶴を折って平和の祈りのために奉献できたら良いな、と思う。以前子供達が通ったモンテッソーリで先生方に非常に喜ばれた折り方の本を急遽作成。千羽鶴用の千代紙で折ったものだから、非常に見づらいし、つめ先で折らなければならず困難。夏休みのオラトリオに向け、別のバージョンも作らなければならない。



折り紙教室は3時から。2時半に現場に入った。机を準備してもらった途端にどーっと子供達が集まってきてしまったからとんでもない。イタリア人の子供は、何度言っても、紙の角と角を合わせられず、指先ではなく、手のひらで折ろうとする。まずはそこからきちんと教えないといけない。しかも、一度に5人以上は教えられない。過去に色々な国籍の子供たちに折り紙を教えてきたが、手先が器用で飲み込みが早いのはフィリピン人。

しばらくして、子供達と中高生のリーダーたちとのゲームが始まり、折り紙教室は一旦休止。その間に、見本の百合を作りためようとしていたら、今度はシスターたちと保護者のマンマたちが集まってきて、自分たちも習いたいと言ってきた。シスターはフィリピン人とインドネシア人。さすが、フィリピン人のシスターたちは飲み込みが早い。イタリア人のマンマたちは...。南米人のマンマに関しては、問題外。ここが折り忘れていると指摘しても、絶対認めない。これ折ったうちにはいらないって!というようなめくれ方!



続く...