初夢 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

初夢は大晦日の夜か、元旦の夜に見る夢のことかと思っていたが、そうでもないらしい。

いろいろな説があるが、江戸時代後期には「2日から3日」が主流となったが、明治の改暦後は、「元日から2日」とする人が多くなったという。いずれにしても、2日の夜まで夢は見ていなかったので、期待して寝た。

朝方3時。家の電話が数回鳴って切れた。多分日本を発つ夫からのようだった。そのまま、再び寝た。確かに其の時まで、何か夢を見ていたのは、記憶にあるが、朝起きるとなんの夢を見ていたか忘れてしまっていた。意味ないじゃん!このまま思い出せないのだろうか。。。夢を思いだせないと、やはり脳細胞は死んでしまうのだろうか?ちっ。

ところで、室町時代ごろから、良い夢を見るには、七福神の乗っている宝船の絵に「
長き夜の 遠の眠りの 皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな(なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな)」という回文の歌を書いたものを枕の下に入れて眠ると良いとされているそうだ。これでも悪い夢を見た時は、翌朝、宝船の絵を川に流して縁起直しをするのだそうだ。

また、初夢に見ると縁起が良いものを表すことわざに「一富士二鷹三茄子(いちふじ にたか さんなすび)」がある。

この3つの組み合わせは、江戸時代初期にはすでにあり、起源についてはいくつかの説があるという。

1. 徳川家に縁の地である駿河国での高いものの順。富士山、愛鷹山、初物のなすの値段。
2. 徳川家康が、富士山、鷹狩り、初物のなすを好んだこと。
3. 富士は日本一の山、鷹は賢くて強い鳥、なすは事を「成す」から。
4. 富士は「無事」、鷹は「高い」、なすは事を「成す」という掛け言葉。
5. 三大敵討ちといわれる、曽我兄弟の仇討ち(富士山の裾野)、忠臣蔵(主君浅野家の紋所が鷹の羽)、鍵屋の辻の決闘(伊賀の名産品が茄子)から取ったもの。

どれをとっても「へ...」としか言えず。

それにしても、夢が思い出せず。新年から気持悪いな~