貧しい人々の木
クリスマスの歌。
雪は塩のように白くて,冷たくて,夜は暗い。
でも子供にとっては春のよう。ただ,彼らだけにね。
ベッドの足元には花の咲いた木が立っている。
変な花。美味しい実がなっている。
今日,木には贈り物が飾られている。
金の人形,ブリキの 電車,綿毛のようなもくもくとした熊,
枝の先のてっぺんには跳ね上がった馬が居る。
思わず触りそうになる...でも違う,夢を見ているんだ。
そう,今,僕は目が覚めた。
僕の家には,ベッドの横には,花の咲いた木なんてない。
空を隠した窓ガラスには,ただただ霜の花が咲いているだけ。
窓ガラスに描かれた貧しい人々の木は花が咲いた。
ジャンニ•ロダーリはイタリアを代表する児童文学作家。
以前何度も彼の詩を紹介しているが,結構クリスマス関係の詩も書いている。
けれど,すでに頭がかちかちになっている私には,彼の発想は頭をひねる物ばかり。笑
さてさて,イタリアではクリスマスが近づくと,子供達はサンタさん(バッボナターレ)に手紙を書く。なんといってもプレゼントのリクエスト。親は,それをたよりにこっそりプレゼントを準備する。それでありながら,1月6日の主の公現(エピファニア)には,せっかく幼子イエスキリストを拝みに東方の三博士がやって来る日だというのに,その三博士ではなく,箒に乗った魔女(ベファーナ)がまたまたプレゼントを配りにくるという伝承があるのだから,どんだけプレゼント攻めにすんの!と言いたくなる。
そのベファーナが配ったおもちゃは,実はおもちゃたちが,自ら相手を選び,子供達に喜んでほしいという願いをもって,また貧しいながらにもプレゼントを待つ子供達の心を描いた本が,やはりロダーリの作品にある。("La Freccia Azzurra")
ところで,今日応接間の掃除をしていると,クリスマス•ツリーの下に,紙の端切れがあったので,「誰よ~,こんな所にゴミ捨ててるの!」というと,次男があわてて,「だめだめ~.バッボ•ナターレに書いた手紙だから!」という。先日もそのような事を言っていたので,冗談か?と思ったが,やはり10歳にして未だにサンタを信じているようだ。それにしても,だめじゃん!封筒にいれなきゃ!
長男にあとでチェックしておいて!と伝えておいた。
...するとどうも,空気銃のようなエアガンというか,おもちゃのスナイパーライフルらしい。そういう嫌いなんだよね...先日の誕生日プレゼントも夫にリモコンのヘリコプターを買ってもらっていた。スーパーのエッセルンガのポイントでこっそり交換しようとしたら,微妙にポイントが足りず。そうこうしている間に夫が次男をおもちゃやに連れて行ってしまったのだ。ちっ。それで,またライフル銃?嫌だな...本か知育玩具にしたらがっかりするだろうか。苦笑 クリスマスまで残された日もあと2日。どうしたものか...
あと3日 寝たら待ってる プレゼント
見てみたい サンタの来宅 徹夜待ち
トナカイに ミルクとクッキー さあどうぞ
商業化 主役のいない クリスマス
クリスマス 翌日からは 門松だ
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