平和について考える | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

「戦争は人の心の中に生まれるのであるから,人の心の中に平和の砦を築かなければならない」これは,ユネスコ憲章の有名な全文である。

2012年,パキスタンの武装勢力
•パキスタン•タリバン運動(TTP)に銃撃されたパキスタン出身のマララ•ユスフザイさんが,今月のノーベル平和賞授賞式で「平和」と「教育」の重要性を訴え,世界に感動を与えたのも束の間,TTPは学校を襲撃し,生徒ら141人が殺害された。

 

パキスタン北西部で起きた事件に対しTTPは,同地域における軍事作戦への報復だと言っている。

【平和】とは,所詮,絵に描いた餅にすぎないのだろうか?

本日17日,ヴァチカンで行なわれた一般謁見では,パパ様は,オーストラリアで起きた立てこもり事件とパキスタンで起きたテロの犠牲者のため黙祷の時間をもたれたという。
 Il Signore accolga nella sua pace i defunti, conforti i familiari, e converta i cuori dei violenti che non si fermano neppure davanti ai bambini”.
主よ,死者たちをあなたの安息の御許に受け入れ,家族を慰め,子供達の前でさえ留められない攻撃的な心を回心させてください。

なぜ「強い」といわれる国々は、戦争を生み出す力がとてもあるのに、平和をもたらすことにかけては弱いのでしょうか。なぜ、銃を与えることはとても簡単なのに、本を与えることはとても難しいのでしょうか。なぜ戦車をつくることはとても簡単で、学校を建てることはとても難しいのでしょうか。(マララさんのノーベル平和賞授賞式でのスピーチの一部抜粋)

とはいえ,パキスタンでは,TTPも報復を恐れマララさんへの称賛をためらう住人が多いという事実もあるようだ。なんと悲しい事か。

戦争反対,核兵器廃絶,軍縮,防衛費削減...声高々に叫び,署名を呼びかけるだけでは,平和は実現しないだろう。例えば,日中韓の問題を見ていても,反感意識ばかりで,感情的になっていては,何も解決の道にはたどりつけない。

そもそも平和の源泉,戦争の源泉とはなんだろうか。日常生活の中で,出来る事とはなんだろう?

新聞を読み,子供達と話し,重い気持ちになった。

http://it.radiovaticana.va/news/2014/12/17/sgomento_del_papa_per_gli_atti_in_pakistan_e_australia/1115071
http://www.malala.org/#_mainbanner
http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/10/nobel-lecture-by-malala-yousafzai_n_6302682.html