この夏,帰国前にオメガの時計が止まってしまったので,ミラノのモンテナポレオーネ通りのオメガ•ブティックに電池交換に出かけた。以前何回が日記に書いているが,電池交換は2年に1度くらいで,オメガのお店に直接もって行くと無料になる。
その場で電池交換したつもりが帰宅すると時計が止まっており,その日のうちに再びお店に顔をだし,ついにメンテナンスに出すことになってしまった。
見積もり云々あるので,そのままお預かりします,といわれ,夏の間そのまま預け日本に発つことになり,使える時計が手元になく,安いスウォッチを購入。
日本にいる時に,入ったメールによると,確実にわかっている数カ所部品の交換以外に,時計の本体であるケースバックをあけ,部品すべての摩耗や損傷状態の確認,パーツの洗浄,場合によっては交換,調整,注油と数度に渡る精度チェックをする,コンプリートメンテナンスをした方が良いとのこと。確かに,防水性や化学製品,気をつけているつもりでも長い間にダメージを受けている可能性もなくはない。
とはいえ見積もりをみて目が飛び出そうになった。税金込みで540ユーロ。万が一,ベルトも変えるとなるとプラス約200ユーロ。もちろん,そんな値段で購入できる代物ではないが,スウォッチ何個買えちゃうのよ!!
せっかく夫にもらったものだから,放っておくのも良くないけれど,高すぎるな...結局夫の承諾により修理をお願いした。
が,ミラノに戻ってきて夏休み明けの生活は,何かとお金が入り用で,タイミングを逃すと,自分のためには使えない。贅沢だよな,必要悪とは言わずとも,せっかくプレゼントしてもらったもの,きちんと使わないと失礼だよな...いろいろな思いが頭をよぎる。
そろそろ行ってもいいよ,と夫にいわれ先週,モンテナポレオーネのオメガ•ブティックに行ってみると,お店がないではないか!シャッターの隙間から店内を覗くが,何も商品が置かれていない。閉店?私の時計は?トンズラされちゃった...?時間が早すぎると言うことはない。
慌てて電話をしてみた。...かなりならして電話はつながった。「引っ越しました」いつですか?というとその前日だと言う。とにかく,その日は慌ただしいので,2,3日間を置いてからご来店お願いします,というので,とりあえず場所だけ確認してみた。同じモンテナポレオーネのサンバビラ側にお店は新装オープン。スリーフロワーになっており,従業員もかなり増えているようで,何やらお店の前は,TVカメラや取材陣でいっぱいだった。
そして,1週間後の今日,やっと自分のオメガを引き取りに行ってきた。たっけえ...先日パリで友人が強盗に遭った。片手で頭を抑えられ,道に何度も叩き付けられ,,指輪や腕時計までもぎ取られそうになったという。もういい時計なんてつけられないわ!と恐怖におののいたくらいだ。
怖い,怖い...。
皆様,ブランド品には気をつけて。
