阿鼻叫喚 〜 その3 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ミラノに戻ったと同時に始まったスズメバチ騒動。はっきりいいってテンション・ぴりぴり状況。

もうどうしていいかわからず、昨日消防署に電話した。
「すぐに除去チームを組んで連絡します。」といわれて、30分後・・・「上司に報告したら却下されました。」という。「部屋の中ならともかく、雨戸の木箱の中や壁の中ならば、人間に直接被害はありません。」という。えっ・・・木箱だって家の中なんですけど。「アパートの管理組合で使用している駆除業者にコンタクトをとってみてください。本当に申し訳ありません。」逆に丁重に謝られてしまった。

とはいえ、どうすんの・・・テンション、またまた下がる。

ところで、消防署とはいえば、火事を消すだけではなく、鍵がない、または何らかの問題で中に入れない家のドアをこわしたり、指の指輪が外れなくなったなど、救急事項にとんで着てくれるそうだ。我が家の敷地内では、木に登った猫が下りられなくなって消防車を呼んだことがある。猫のために消防車が着て、蜂には着てくれないかな・・・

ちなみに、昨日今日と、消防車を見かけた。サイレンなし。野望用か。苦笑

2本目のスプレーを買いにホームセンターまで走った。

毎日、蜂と窓のつくりをよーく観察。
雨戸のレールの溝のした方に孔が開いていることを発見。そうか!雨戸の入り込む隙間から蜂は、入り込み、木箱を通りぬけ、レールの裏側、またはそこから通じる壁の中を通り、巣をつくっているのか?そして、元の場所、または雨戸の通るレールの穴から出入りしている様子。働き蜂は、働くだけ働くと死んでしまうようで(過労死か?!)結局その孔から出て死んだ死骸が窓のさんにたまっていたということか!

木箱のふたの孔とレールの孔、そして蜂が出入りしている雨戸の入り込む隙間にスプレーを噴射!

しばらくすると、木箱ががたがた言い出し、壁なのか?窓枠のあるあたりから、ズーズー。

我が家に来る蜂は、朝8時半くらいから働きだし、夜の9時くらいに静かになる。
夜にまた、3箇所からスプレーを撒き散らし、2本目終了。

今朝、5匹ほど死骸を発見。
大家から連絡が入り、今日の夕方5時以降家にいるか?と言われたが、もうテンション下がりすぎ。気分転換が必要。無理、と断った。来週月曜日の夕方に専門家が見に来ることになった。

ところで、我が家の下のガレージで水漏れが起きていたのだが、その所有者(70歳後半のおじいちゃん)が一人で戻ってきた。(その奥さんから何度もチェックの電話が入る!)彼らのガレージは不幸にもアパートの配管が通っており、最後のカーブの部分がプラスチックになっており、そこにひびがはいり、トイレットペーパーの混ざった汚水があふれていたのだ!

ちなみに、中庭から外にでる自動ドアが壊れ、アパート入り口も2番目の鍵がブロック状態。手動で開け閉めしないといけない。管理事務所は8月一杯お休み。電気屋、水道屋、左官屋、下水処理問題、緊急な場合は、こちらへ連絡するようにと各電話番号がアパート入り口に張られている。連絡がついたのは、唯一下水処理清掃車のみ。左官屋は翌日にくるようれんらくがついたが、電気屋は返答なし。イタリアの夏はこれが普通なのだ。

というわけで、蜂の処理なんて無理・・・。

左官屋がやってきて、ガレージを修理中、一人で暇をもてあましているおじいさんが我が家にやってきて、雨戸の木箱を開けてみよう!という。え???危険じゃないの?脚立を出してふたを開けてみた。一匹ぶーんと出てきた。うわ~っ。半分目を閉じながら見たけれど、巣らしきものは見当たらず。

とりあえず、一本終了?!というくらいスプレーを撒き散らすこと、数分後、壁の中が大騒ぎ。実際、壁なのか、雨戸のレールの内側なのかはわからず。レールの孔を指摘したら、すぐにガムテープはとれべきだといわれ、とったところ、出てきた出てきた、わんさか出てきた、阿鼻叫喚!
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あっという間に窓のさんは蜂だらけ。外に落として、後から外を見に行ったら、すごいことになっていた!ちょうどアパート全体のお掃除の女の子が来ていたので、綺麗にしてもらうようお願いした。

これから、ちょっと気分転換にお出かけ。出る前にもう一度スプレーをまいて週末どうなることか。あ゛・・・