帰国したら食べたいもの | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

在外21年。
帰国したら食べたいものは, いつもリスト・アップしていたほど。

チキン・ラーメン、UFOやきそば、ケンタッキー・フライド・チキンにモス・バーガー。湖池屋のチップスに東ハトのオール・レーズン。チェルシーのバター・スコッチ・・・

でも毎年一度たべるたら、もういいや、と思ってしまう。

6年前の帰国中、母と子供たちと一緒に,私が幼少期過ごした品川を歩いてきた。当時よく食べていたというラーメン屋に行ってみたが,こんな味だったかな・・・と思ってしまった。今や、食文化も進み、人の舌もこえ、昔おいしいと思ったものが,今でも必ずおいしいと感じるわけではない。かといって、インスタント食品、化学調味料に毒され、嗜好もかなり変わってきているのも確実だろう。今時の子供が、大人になったとき、腕のいい調理人になるのかどうか疑問。

話は基, 海外から帰国してすぐに食べたい日本食ベスト5はこちら:
1位 すし 16.9%
2位 白米 16.1%
3位 みそ汁 15.3%
4位 ラーメン 7.2%
5位 うどん 7.1%
調査時期:2010年10月21日~11月4日
調査対象:COBS ONLINE会員
調査数:社会人935名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
今年の私は,特にこれって食べたいものなし。スーパーやコンビニでの商品棚は毎年,新商品にあふれて何が何だかわからない。ネットで食の危険について読みすぎている面もあるし、40歳代に入り、かなり嗜好も変わってきた。めんつゆ、カレーライスのルウなども日本から買ってきても、使い終わってしまったら、そう簡単に同じものは入手できない。しゃあないわ。自分で作っちゃう?めんつゆは昆布とかつおでじっくり煮ると胃にしみこむような懐かしさ。カレールウもバターと小麦粉+カレー粉で十分問題ない。ザ・昭和の味。うどん屋さんのカレーうどんはやっぱりこのカレーじゃなきゃだめ。基本に戻れ!ということか?
そして、何よりも嬉しいのは、「お袋の味」。
じっくり煮込んだ揚げのおいなりさん、青じそとのりを巻いた焼きおにぎりは母の味。黒豆、おからも滞在中に作ってもらわないと。
桐野夏生女史の小説「東京島」では、漂流した無人島で死ぬ前に何を食べたい・・・と亡き夫が残した日記、というのに非常にうなずいてしまったことがある。グルメだ、あるいは、スローフードだ、マクロビだといいつつ、結局は、山崎パンやらケンタッキーのクリスピーチキンが食べたくなるわけで、これが一般庶民の本音なんだな、と思う。
私は明後日、胃と大腸の内視鏡検査があるので、明朝から下剤を飲み,朝,昼食も軽く、あとは、明後日に検査が終る夕方まで食事はおあずけ。それでも水分はとっていいわけで、まだラマダン中のItamaの生徒たちを思うと,我慢、我慢・・・と思える。
ミラノに戻ったら、子供たちは、ピッツァにおいしいパスタが食べたいという。私は胃がもたれるから遠慮しとくわ・・・Basaraのお寿司を食べに行こうかな。あれは、ミラノに行ったら食べたいお寿司♪

http://blog.livedoor.jp/s_sofia1317/archives/2008-08.html