カルネヴァーレ 2014 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

  • 春は満月が気になる季節。 
    なぜならば、パスクワ、復活祭があるから。 
    もともとは、ユダヤ教が旧約聖書にもある「出エジプト」を記念して「過ぎ越し祭」を祝っているのだが、ユダヤ暦のアビブの月(西暦では3-4月)の14日の夕暮れに傷のない一歳の子羊を屠り、その血を家の門柱と鴨居に塗ったという。 

    聖書を読んでいくと、その過ぎ越し祭の前に、イエス・キリストはエルサレムに入城し、イエスがまさしく過ぎ越しの子羊として十字架に磔られることになるのだが、ユダヤ暦というのは、太陰暦であり、過ぎ越し祭は「春分の日の後の最初の満月の日」ということなので、毎年日にちが移動するのだ。 

    そして、その前の40日間が「四旬節」。 
    40という数は、イエスが荒野で40日間断食をしたことに由来し、それにならって40日の断食という習慣が生まれたという。けれど実際には復活祭の46日前の水曜日(灰の水曜日)から四旬節がはじまる。 

    教会では「灰」は回心のし るしであり、頭か額に灰をかける儀式がある。そして、その直前にキリスト教が根付いている国では、カルネヴァーレ(謝肉祭)が催される。古代や中世期の信者たちは四旬節に肉食を断っていたので、その前にごちそうを食べて大いに騒いでいた、その習慣が現在まで続いているが、実際には教会とは直接関係ないといいつつも、徐々にカルネヴァーレの仮装をするオラトリオや教会系の幼稚園も少なくないのが現状。 

    前置きが長くなったが、今年は3月4日のマルテディ・グラッソ(火曜日)がカルネヴァーレ最終日。翌日、「灰の水曜日」から四旬節に入るが、ミラノのアンブロジアーノ典礼に限っては、ローマ典礼と微妙にクリスマス前の「待降節」と「四旬節」の日数が異なる。 

    ミラノは今年は3月8日のサバト・グラッソ(土曜日)がカルネヴァーレ最終日。翌日3月9日の「灰の日曜日」から四旬節に入る。 

    学校によっては、今週の月曜日から一週間休みのところもあるが、大抵公立の幼稚園、小学校は木曜日からの連休となる。(カルネヴァーレ・アンブロジアーノ)。子供たちは「どこか旅行へ行く?」と聞いてくるが、「土曜日は補習校。それにパパの会社はカルネヴァーレは関係ないよ!」と毎年言わなきゃわからないようだ。笑 

    ところで、カルネヴァーレといえば、毎年子供たちを仮装させて、ミラノ・ドウモ広場に出かけていたが、長女、長男もだいたい小学校4,5年生で仮装を卒業したような記憶がある。現地校小4の次男。下手したら、今年が最後になるかな・・・と思い、ネットで見かけた面白い帽子を編んでみた。 

    思ったよりも、マスクの部分の大きさが大きすぎたり、小さすぎたりサイズが合わず何度も編みなおし。 

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    おもちゃの盾と剣まで買ってしまった!! 
    本人はCavagliere(騎手)といっているが、周りにはNinja、Samuraiと言われている。どう見たって違うだろうが・・・。ちなみに私もロビンフッド風の帽子をかぶり太極拳の刀と剣を背中にかけて歩いていると、皆に女忍者が来た・・・といわれる。やっぱり親子して変?! 

    今朝、メルカートでコリアンドリ(紙吹雪)とカラー・スプレーを購入。子供よりも私の方が、楽しんでいるかも。 

    余談だか、先週Itamaで子供たちと変装ごっこをした。意外にスカーフやらTシャツ、Yシャツを着て楽しんでいたが、誰かが寄付した日本の子供用の着物が大人気。私の扇子を持たせてあげると、皆何気にポーズ。笑 写真をたくさん撮ったので、学年末にプレゼントしてあげよう。