中学卒業試験とINVALSI | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

イタリアの教育制度は、小学校が6歳になる年からの入学(翌年3月生まれまで前倒しも可)で5年生。中学が3年生。そして、その後、高等教育で2年受けることで、一応義務教育は終了する。

・・・が一応、中学終了の時点で卒業試験が行われる。いわゆる国家試験。

昨日、長男の中学では、全生徒の進級状況が発表された。
各クラス、アルファベット順に生徒の名前があり、その横にAmmessoとあれば、進級。その前に”NON"とあれば、留年というわけ。

進級できない生徒の家庭に対しては、前もって学校から手紙が行っている筈だが、中3に関しては、NONがついてしまえば、当たり前だが、卒業試験は受けられず。試験を受けても、100%卒業できるのかは、不明。また月末に結果発表が、学校の入り口前に張り出され、最終的には、いくつの成績で出たか、わかってしまうのだ。

その卒業試験が今日から始まった。
今朝はイタリア語の筆記試験。朝の8時から4時間。明日が数学、3時間。英語、フランス語が3時間・・・と土曜日まで続く。日本的には、一気にまとめてやってほしいのだが・・・笑

そして17日月曜日は、Invalsi(インヴァルスィ)という、イタリアの学校のレベルをみる試験が行われる。小2、小5、中1、中3、高校2年生がいずれもイタリア語と数学の試験を受ける。(もちろん、中3以外はすでに終了)

昨年の結果が、中学校内に貼り出されていたが、地域としては、音楽教育が熱心でオーケストラもコンクールで入賞しているが、それ以外はそこそこ。それなのに、イタリア国内のレベルやロンバルディア州でのレベルに比べると、思い切り高くて、びっくり!!他の学校はどんだけレベルが低いの?!と思ってしまう。

問題集も売り出され学校で復習するそうだが、イタリア語は、ほとんどが4択。数学もほとんどが4択だが、こんなものがあった。
 
右上にみえる直方体を開くとどの図になるだろうか、というもの。もちろん、小3の次男も解けた。日本の小学校だと、開いた図面はつなぎ方が何通りあるか?くらいやるのにな・・・

こちらは、ギリシャのアクロポリス。神殿は下の地図のどこに当たりますか?というもの。これまた、次男もできた!
 
以前、スパゲッティを茹でる時間とか、ゆで卵の湯で時間など、一般知識?問題もでたとか。これは、雑学ですね~。

ところで、今朝Itamaの用事で教室のある学校へ出かけた。フランス人の生徒たちが試験を受けているから静かにしてね!といわれた。在ミラノのフランス人学校は、幼稚園から高校まであるが、高校からイタリアの現地の高校へ移る生徒も多いとか。その場合、やはりイタリアの中学の卒業試験を受けなくてはならず、フランス人学校の校舎ではなく(現在まだ終了していないため)フランス人学校に一番近い小学校の校舎ということで、やってきていたようだ。

来週からの口答試験は、親も見に行っていいという。長女のときは、絶対来ないで!といわれていたが、廊下でちょっと内容を盗み見したっけ?友達がかなり見に来ていた。とても重大な試験とは思えず。笑 長男はどうするかな・・・恐ろしすぎ!!


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http://www.invalsi.it/invalsi/index.php