明後日はついに265代ローマ法王・ベネディクト16世の退位の日。
夜の8時に職務を全うされる・・・考えただけでもセンチメンタルになってしまいそうだ。

明日、水曜日の午前10時25分より、最後の一般謁見が行われ,翌日午前11時より枢機卿への挨拶、そして午後5時にヘリコプターでカステル・ガンドルフォに移動。そこで夜8時の退位の時を静かに迎えられるという。
退位後のベネディクト16世はヨセフ・ラッツィンガーに戻るわけではなく、«Papa emerito» または «Romano Pontefice emerito»という呼称になるという。いずれも、『名誉教皇』の意味。
8時に、右手の『漁師の指輪』(L'anello del pescatore)は外され、服装は簡素なマントのない白のカソックとなる。
ちなみに、『漁師の指輪』は、法王のシンボル。
キリストが初代ピエトロに
キリストが初代ピエトロに
これからは魚でなく、人を取る漁師になるのです (ルカ5:1-11)
と言ったことが由来。
話はそれるが、昨年の世界家庭大会・Family 2012での2日目、S.Siroで行われたミラノ司教区の堅信を受けたラガッツィ(中学生)の集まりの最後に歌われた聖歌「Pietro Vai」は、まさに、人を捕る漁師になるようピエトロに行きなさい!といった歌詞。
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“Pietro vai, fidati di me,
getta ancora in acqua le tue reti.
Prendi ancora il largo sulla mia parola
con la mia potenza io ti farò
pescatore di uomini”.
ピエトロ、私を信じ、
海に、あなたの網を投げなさい。
私の言葉、を再び海に投げなさい。
私の力と共に、あなたを人を捕る漁師とさせよう
日曜日のアンジェラスでは、
>・・・主はわたしに、自分を今までよりもっと祈りと黙想に捧げるという『山に登る』よう呼びかけておられます。しかし、それは教会を捨てるということではありません。実際、もし神がこうするよう招いておられるなら、それはわたしがこれまでと同じ忠実と愛を以って教会に奉仕できるようにするためです。ただし、わたしの年齢と体力にもっとふさわしいやり方でということです。おとめマリアの執り成しを願いましょう。祈りと愛の実践によって主イエスのあとについていくことができるよう、いつもお助け下さい。
とおっしゃった。なんと謙遜なのだろう。
「枢機卿たちは、偉大な法王の後に私を選びました。私は神のブドウ畑で働く、素朴なつつましい働き手です。共に祈ってください」就任時のこれまた謙遜な挨拶も思い出深い。
前法皇・ヨハネ・パウロ2世がパーキンソン病になり教皇としての活動に著しい制約があった際、当時の教理省長官・首席枢機卿が現在の法王であるが、最後の数年、その前法皇の厳しい状況を手にとって見てきたわけだから,ご自分の老いに対しても,意識が確かな時に退位の決断をされたのではないだろうか。ちなみに、現在の主席枢機卿アンジェロ・ソダーノ枢機卿は、86才なので、時期法皇に選出されることはない。
とはいえ、私たちの信仰は、法皇への信仰ではなく、普遍的な教会の土台であるキリストへの信仰であることを忘れてはいけない。
明後日のパパ様がヘリでバチカンを去る「歴史的瞬間」は世界的に報道される。その日の午後はTVに釘付けとなりそうだ。
