イタリアの警察 ~ その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。


 県警の会計業務のオフィスは、聖アンブロージョ教会の裏、カトリック大学の横。本来は警察官の給料などを扱うという。入り口の番兵に、「会計窓口はこちらですか?」と聞くと、「ベンガ、ベンガ・・・」と中へ連れて行かれた。入り口受付に一人の外国人男性が「14.62ユーロ分の印紙がないからだめ。それに6ユーロの払い戻しのため、14.62ユーロの印紙なんて意味ない!」と怒鳴られている。たしかにね・・・と横目で見つつ、「印紙はあるんですが・・」と書類を一式見せると、IDを求められ、それと交換にVisitorのカードをもらい、「ベンガ、ベンガ・・・」とまた奥に連れられていく。そうすると、はじめに案内してくれた番兵のおじさんが「ミ・ラコマンドー!!」と同僚に怒鳴っている。しっかり私を案内しろ!!ということか?!笑 それにしてもその二人も南の言葉でよく聞き取れず。 


階段をぐるぐる上らされた。殺風景でだだっ広い廊下が続く・・・奥に寂しげにクリスマス・ツリーが飾られていた。廊下を曲がると、ちょっと人の動きが・・・皆私服だったが、それでも一般人らしき人にはみえず。 

大きな窓口に到着。書類をだすと、「了解」といっておくから、娘のファイルが出てきたから、きちんと書類が整理されているんだな・・・と感動。担当者は、見た目も感じもよかったが、やっぱりミラノの人間ではないとみた・・・かなり大きなところに一人でいるようだ。責任者であれば、大卒か?!なんていろいろと想像。IDを求められたので、既にしたの窓口にIDを預けてきているけれど・・・というと、税務番号がわかる何かありますか?というので、財布からそれこそ、Carta di Soggiornoとロンバルディア州の保険のカードを出すと「オ~ペルフェット!!で、どっちがいい?」ってさ・・・どっち使おうが、そちらで決めてよ。結局私の滞在許可証をコピーした様子。その間電話がなり、私に付き添ってきた警官と二人きりになる。 

「ここって何階ですか?」と私。やたらぐるぐる階段を上った気がした。が、「プリモ・ピアノ」。日本でいう2階だ。見てみると、天井がかなり高い。廊下も振り向いてみると、なぜか2部屋に1つの感覚でずら~っとAMSA(ミラノ清掃局)の白い大きなゴミ箱が並んでいる。紙専用のごみ箱だ。書類はそこに捨てて、シュレッダーか・・・そしてその間にコピー機。へ・・・ちょっと観察。

すると、警官が話しかけてきた。「足悪かったんですね。エレベーターであがってくればよかったですね、気づかずすいません。」といって、やっぱり降りる時も階段だった。ばしっパンチ「見るところ東京生まれのようですが、なぜミラノに住んでいるんですか?」と再び個人的質問。そして一度東京に行ってみたいと・・・答えると、もう飛行機はどれくらいかかるの?値段は?ホテルは高いの?言葉は何が通じるの?と質問攻め。いきなり「今何時ですか?」と日本語で質問。はっ???まったく警察の威厳感じないんですけど・・・そして、娘の名前を聞かれ、意味まで聞かれる。きっと私と娘の生年月日も見ただろうから、私なんぞより、娘のほうが気になるのだろうか。笑 

いずれにしても、支払いは、大体3月末だという。だってもともと申請したのは、5月の末よ・・・ったく・・・。そちらの間違えなんでしょ?というと、いやいや用紙が変わったから・・・という。違うといえば、印紙を貼る部分だけか・・・ 

とはいえ、確実にお金は返金しますと約束。(彼らが、口座番号をまちがえない限り)まっ普段入れない事務所にも入れたし、やっぱりイタリアの警察は・・・と確信したわ。