普通のミサのように11時過ぎに家を出かけていくと、お御堂は真っ暗。え~っ?!今朝8時半に通常のミサはあったが、後は夕方のミサ。しかし、それは明日の「聖母無原罪」の前夜ミサ。聖アンブロジアーノのミサは10時半に聖アンブロジアーノ教会で行われていたようだ。あちゃ~。
ところで、ミラノが誇るイタリアオペラ界の最高峰、スカラ座の初日は伝統に従いミラノの守護聖人、聖アンブロジアーノの祝日となっている。
オペラ座の殿堂として世界で最も有名な歌劇場のひとつのスカラ座は、サンタ・マリア・アラ・スカラ教会のあった場所に建設されたことからスカラ座という劇場名がつけられているが、初日の今日は豪華に着飾った観客で劇場が埋め尽くされた。
↑左はモンティ首相夫妻。右はミラノ市長・ピサピア夫妻
2012-2013年のミラノ・スカラ座は、ジュゼッペ・ヴェルディとリヒャルト・ワーグナーの生誕200周年記念イヤーということで、ヴェルディ7本、ワーグナー6本と見逃せない豪華な演目で埋め尽くされる。
そして、本日初日は、リヒャルト・ワーグナー作曲、歌劇「ローエングリン」
台本も作曲者によるもので、10世紀前半のアントウェルペンを舞台とする。以降に作曲された楽劇(Musikdrama)に対し、ロマンティック・オペラと呼ばれる最後の作品である。バイエルン王ルートヴィヒ2世が好んだことで知られる。第1幕、第3幕への各前奏曲や『婚礼の合唱』(結婚行進曲)など、独立して演奏される曲も人気の高いものが多い。(Wikipedia参照)
指揮者は、ダニエル・バレンボイム。 今年からスカラ座の音楽監督でもある、アルゼンチン出身のユダヤ人ピアニスト・指揮者。7歳のときに、ピアニストとしてデビューしている。
私は、Canale5(カナーレ・チンクエ)にて、生放送を最後のほうだけちらっと観た。オペラのストーリーに良くあるように、登場人物がなくなり、幕が閉じる・・・。幕が下りると、たまにミラノではブーイングがあったりと、目と耳の肥えた観客の反応も厳しいが、今日は感動の拍手の嵐。そしてカーテンコール。最後に亡くなったエルザ役のアニヤ・ハルテロスが出てくると、バラがたくさん舞台に飛んできた。その他のカンタンテのときは、ピンクと黄色のカーネーションがたくさん飛んできていた。その後、オーケストラと共にミラノスカラ座合唱団によるイタリア国家(マメーリの賛歌)斉唱。その後、イタリアの新聞、Corriere della Seraを見ると、すでに絶賛するコメントがされていた。