すべてのことはいい経験 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

骨折25日目の検診があった。

病院はミラノのチェントロ。
平日の日中は、「Area C」(アレア・チー)と呼ばれる交通規制があり、地域住人と公共機関またはタクシーでないと入れない。7時半までにその地域に入っていれば、罰金はかからないので、9時の病院予約なのに、7時15分に家を出た。

長女の高校の目と鼻の先のバールで朝食をたべ、長女はそこから徒歩で登校。8時に病院へ入った。イタリアの病院は先払い。病院によって、システムは様々だが、受付を済ませてから、支払いは機械で。反応が悪いから、一瞬壊れているのかも?と思ってしまった。あれは、お年寄りにはわかりづらいんじゃない?そして、整形専門の病院なのに、やたら、階段の上り下りの多い設計。しかも、病院内は迷路のよう。ありゃだめだね。笑

そして、「Sala Gessoの前でお待ちください」といわれた。
Gesso(ジェッソ)とはチョークや石膏という意味があるが、医学用語でギプスという意味がある。長男が骨折疑惑があった際(結局は打撲だったが)、やはりサラ・ジェッソという所にまわされ、そこでギプスをはめ、外すときもそうだった。今朝の待合室では、周りは、皆車椅子や松葉杖をつきながら、足をギプスしている人が次から次へと呼ばれ、出てくるときは、それが外されていた。あれ・・・私はギプスしてないのに、どうするんだろう・・・?不思議だったが、なんてことはない。単なる普通の診察室だった。

ドクターは、私の足を診るなり「あと3週間だね。」え~っ???
「だってまだ腫れてるでしょ?ほらここだっ て・・・」だいぶ、引いてきた腫れ?それとも骨?をぐいっぐいっと押す。痛~っ!!

「じゃあどうすればいいんですか?」と聞くと、
「何にも・・・」という。
「レントゲンは?」
「必要ない」「は~」
「では、週末の連休は旅行に行ってもいいですか?」というと、
「イタリア国内なら・・・」と。「え~っ?!」というと、
「じゃあ大陸だったら」と。・・・じゃあ中国までいいの?爆

駄目もとで、「タイチー(太極拳)やってるんですけど、もちろんだめですよね・・・」と聞くと、「こうやって触って、痛みがなくなればやってもいいよ。」とのこと。まだ当分だめじゃん・・・

「痛み止めをのみ続けてくだ さい。」とまた、ドクター。
「痛みはないんですが・・・」というと、
「でも中が問題ですから」と。そうなんだ・・・薬嫌いなんだけど。
「そして、ビタミンCもね。」
「スプレムータ毎日飲んでいるんですけど・・・」
「でも補足にね」だそう。嫌いなんだな、あの薬臭い味。笑

他に、足を熱いお湯とつめたい水に交互に3回ずついれること、という。 
子供の頃、しもやけが出来たときにやったな・・・笑 温冷浴。自律神経の調整機能を整える効果があり、低血圧の改善にも効果があるのだそう。ちなみに、血流が良くなることで、美肌、冷え性改善、疲労回復などに効果。免疫力が高まり、風邪や各種疾病の改善ができるんだそうな。 

今日はすっかり忘れていたItamaの全スタッフのミーティングがあった。迎えにいくけど・・・・という仲間のメール。病院の帰り、寄れたら寄ると返答。ゆっくり地元に戻ったら、ちょうどぴったりの時間。 

今朝は今年度(2012-13年)最後の受付があり、生徒が120名に膨れ上がり、知らない間にスタッフも30名になっていた。3週間いなかっただけで乳幼児のスタッフ間のコミュニケーションがとれておらず、まったく状況が中途半端のまま。安心して任せていた仲間が本職で忙しく、なかなか来られない。放っておけない血が騒ぐ・・・これがいけないのよね。 

とはいえ、久々の再会を喜んでくれた。 
すべてのことはいい経験。 
彼女達と一緒になると、すべてが勉強になる。 
向上心の高い人たちと一緒にいられることを嬉しく思う。自分を育てる努力をしている人たちと一緒だと、前向きになれるし、良い年を重ねていけそうだ。 


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