今日は何の日?! ~ 10月2日 守護の天使の祝日 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで31年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

すでに日本は10月3日に変わっているけれど、今日10月2日は、「聖ミカエル・聖ガブリエル・聖ラファエル大天使の祝日」だった。 

ミカエルは、「神と似た者」という意味で、ダニエル書(10.13)に、イスラエルを助ける天使として描かれ、ヨハネ黙示録(12.7)でも悪魔に対して戦ったと記されている。聖フランシスコ・ザビエルによって日本にキリスト教が伝えられたのは1549年であるが、キリスト教宣教の許可が出たのは同年の 9月29日であったことから、ザビエルは聖ミカエルを日本の守護者と定めた。 

ガブリエルは、「神の力」という意味で、ダニエル書では神のメッセージを預言者に伝えている。新約聖書の中では特別な役割をもち、ザカリアに洗者ヨハネの誕生を、聖母マリアに救い主イエスの誕生を伝えている。通信・報道の保護者といわれる。 

ラファエルは、「神はいやされた」という意味で、神のみ前にいる7位の天使の1位である。トビト書では、人びとの祈りを聞き入れて神にとりなし、エノク書では、堕落した天使たちに汚された地を清らかにする天使として描かれている。旅人、薬関係の仕事に携わる人、パイロットの保護者といわれている。(女子パウロ会HP参照)http://www.pauline.or.jp/calendariocappella/cycle0/festa0929.php  

2006年に発表された統計によると、世界人口65億人のうち、イスラム教徒は19%以上、カトリック教徒は17.4%を占めていた。ただしカトリック、ギリシャ正教、英国教会、プロテスタントなども含めたキリスト教全体では「世界人口の3人に1人」の割合となり、イスラム教徒の人口を上回る。とはいえ、日本のカトリック人口なんてわずかなもの。ミラノの日本人カトリック人口となったら、本当に数えるしかいないのだが、それでも子供をカトリックの幼稚園や学校に通わせている人は、そこそこにいる。 

子供がイタリア語でお祈りを覚えてきても、なんのこっちゃ・・・ということも多いのではないだろうか。一度、「守護の天使の祈り ~ Angelo di Dio」を日本語でなんと祈るの?ときかれたことがある。 

守護の天使への祈り 
守護の天使よ、 
主のいつくしみによってあなたにゆだねられたこのわたしを照らし、守り、導いてください。アーメン 


Angelo di Dio 
Angelo di Dio, che sei il mio custode, 
illumina, custodsci, reggi e governa me, 
che ti fui affidato dalla pietà celeste. Amen 

 画像は、長女が生まれたときに、友人に頂いた壁掛けで、「Angelo di Dio」が書かれている。イタリア人の子供たちは皆天使に守られていると信じている。かわいいなあ。