最近メルカートやスーパー・Esselungaにも大根が並び始めた。
イタリア語版Wikipediaを見ると「大根」は日本料理には欠かせないものだと書かれている。生であれば、サラダにもできるし、なんといっても刺身には「つま」として大根が重要。 おろしにすれば、焼き魚や納豆と共に食す・・・とも書かれていた。火を通すものとすると、味噌汁、おでんの材料ともなると加筆。もちろん、韓国、中国、ベトナムやインドでもしょくされるものだとあった。そうか、韓国だとキムチ、ベトナムだと酢漬けってこともあるか・・・
そして、先日メルカートで大きな大根一本を購入。ちなみに1キロ1ユーロ。バゲット風に小脇に抱えていたら、 蜂蜜屋のおじさんに「おーい、何もってるんだ~?!それはラーパか?!」ときかれた。ちなみにラーパとはかぶのこと。Ravanello biancoというと、イタリア人にもわかってもらえるはず。
確かに大根とかぶは、同じアブラナ科。でも大根属とアブラナ属に分かれる。 また、大根には、春大根、夏大根、秋冬大根があるが、夏大根は辛いが、秋冬は甘いという。冬大根は、気温が低く霜が当たることで、甘みがでてくるそうだ。大根おろしを作るとき、辛いのが好みなら、直線的に力強くおろし、辛味を和らげたいときは、丸く円を描くようにやさしくすりおろすといいそう。また、辛すぎた場合は酢を一滴いれると良いという。
いずれにしてもビタミンCがいっぱいで、消化酵素ジアスターゼが含まれており、おろしで食べると、非常に消化もよく、食物繊維の整腸作用で胃の弱い人や便秘の人に効果があるという。胃腸の弱い私には最適。
たまに、スーパーで売っている大根は、小ぶりで、たまにぶにょっとしており、「ス」がはいっていることもある。大根の細胞と細胞の間に気泡が入ってしまうことが原因だそうだ。漢字で「ス」は「鬆」と書く。骨粗鬆症の「鬆」だ。ぞっとした。
鬆の入った大根はそのまま大根おろしにして冷凍保存するのがいいそう。すり下ろした大根おろしを平らなバットなどに薄く広げて冷凍。そして使うときには、必要な分だけ”ぱきっ”と折って使うのは、非常に便利。
ちなみに我が家の好物は、「大根のとろりいため」。
ごま油でしょうがとにんにくをいためて、大根を加え鶏がらスープに醤油と豆板醤を加え煮込み、オイスターソースで味付けし、水溶き片栗粉でとろとろにするわけ。ご飯がすすみます。
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