Family 2012 ~ あと4日 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

カトリックの第7回世界家庭大会・Family 2012開催が4日後に押し迫ってきた。 

その前に、今度の日曜日27日の「聖霊降臨祭」では、Family 2012のボランティアに参加するものたちは、ミラノ・ドウモにてミラノのスコラ大司教によるミサに招待されている。11時からなのに、ボランティアたちは10時15分には、ユニフォームを着て、パス持参で集合。10時半過ぎたら席がないって・・・ 

本来ドウモまでは、自宅から30分で行けるけれど、ミサの前にまだもらっていないATM (ミラノ交通)のパスをもらうためにFamily本部に寄るよう言われている。8時からあいているから・・・・ってなんだか無茶。しかも、午後2時からはFieracity(ミラノ見本市会場)にてメンバーとの初打ち合わせ。どうもその日は、自転車のGiro d'Italiaがあり、もろにそのフィエラ近辺を走るのだそう。とはいえ、そのフィエラもどでかい!!会場についても、どうやってそのゲートをみつけるのかさえわからず。私は「自転車でいってもいいか?」とメールで質問したが、返事なし・・・ものすごい愚問をしてしまったのだろうか・・・ 

5月29日オープニング。 
そして、5月30~6月1日までそのFieracityでCongressが行われる。個人的には、自分の教会を通じ、コングレス参加を希望していた。今回のテーマ 「家族、仕事と祝日」 に関し、いろいろな側面から家族を見つめ直すというもの。個人的には、夫は無宗教であるが、同じ宗教をもっていたとしても、その国、そして出身国の経済的な価値観からみた、家族観というのは、大きく違うように思えてしまう。「祝日、自由時間にみる思春期の子供」、「家族が必要とする精神面の象徴とは?経験とは?」上記にもあげた「先進国(敢えて経済的に発展しているという意味で)での家族観、祝日観」というテーマに興味があり、希望を出していたが、ボランティア側としてのミッション指令。 

私は子供のコングレス(Congresso dei Ragazzi)担当となった。3歳から18歳までのコングレス。自分で参加しにくる学生もいれば、親の参加のため、ある意味、子供も参加できる場として作られたのだろうか?私は3-5歳児担当。Itamaの経験がものを言う。笑 どれくらいの子供たちがくるのか?言語は?まったくわからず。毎日祈りから始まり、聖書に基づいた読み聞かせやラボラトリオ。昼食の時間帯には、子供も親元へ一時的に戻る。午後もどーっと予定表が送られてきたが、イタリア語。しんどい・・・。 

基本的に、私も次男の送り迎えがあるので、その時間は免除してもらっている。何せ、家族あってのボランティアだし。 

今回、驚いたのは、こういったイベントはAlloggio(宿泊施設)というのは、基本的にすべてボランティアで無料奉仕。ミラノ教区は世界でもっとも大きな教区で1000以上もの教会がある。巡礼者は10万人といわれているので、各教会が100人を受け入れる計算。(ちなみにわがパロッキアはまったくその半分にも到達できなかったようで、実情はさまざま)しかも、海外からの巡礼者だけか?と思っていたら、イタリア国内からもやってくるボランティアの人たちにも提供するのだという。まあ当たり前といえば、当たり前なんだろうが、思いつきもしなかった。ちなみに聖職者たちも同様。修道会やカトリック系の学校も宿泊施設としてかなり名乗りを上げている。 

知人の家庭ではやはりボランティアとしてイタリア国内からやってくる家族3人を受け入れるそうだが、3人一緒の部屋にしてほしい、ということで、ご自分たちの部屋を受け渡す準備をしているという。とにかく、「喜んで笑顔で受け入れ、またお客様にも快適に過ごしていただきたい」、とおっしゃっていた。頭が下がる・・・子供が小さい場合は、預かっている期間、保育園や幼稚園に入れることも可能だとか。(もちろん教会系のところだろうが) 

いや~自分でいうのも、なんだが、カトリックって寛大だわ~とつくづく思う。 

そして、今回の最大イベントはなんといっても、6月2日、3日教皇のベネディクト16世が臨席なさる「祈りと証の前夜祭」とサンタ・メッサと呼ばれるミサ。ちなみに2日の午前中にはS.Siro・サッカー競技場に今年堅信(信仰を固める儀式)をうけたCresimandiと呼ばれる子供たちが祝福される。だいたい毎年5万人前後の堅信者たちが集まるので、今年は少しは多いのだろうか? 

いずれにしても、われわれボランティアは6月2日、3日のミッションに関しては、今だ待機中。まあ、来週の今日あたりには、はっきりしていることだろう。苦笑 

準備中・・・ 


整列の仕方と案内さえ混乱しなければ、何事もうまくといくと思っているけれど、あとは暑すぎず、寒すぎず・・・・うまくいきますように。 


http://www.family2012.com/it/ 
http://www.radiovaticana.org/gia/articolo.asp?c=588141