はじめは骨折といわれたものの、翌朝(実際には同日、9時間後)再び救急病院へ検査の結果および治療法を聞きにいくと、 前夜は骨折だと言い切った割りに、その後、ひびなのか捻挫なのか怪しい状況になった。
尺骨にある溝が非常に珍しい形で、検索してみたが、イタリアでは過去に数例しかなかったという。これが、転倒によるものか、既往症のものか調べなくてはならない、という。
すぐにやってくれるのかな?と期待すると、今後は一般受診に転向。まずはレントゲンの予約を入れてきてください、と用紙をもらう。どこでですか?と聞くと「C.U.P」(クープ)で、という。ク ープって何の略よ~。病院によって呼び名も違っていたりしてまったくわからず。アシスタントに説明してもらって、一般病棟へ移動。大きな病院だ。
ミラノでサン・カルロというとどうもいいイメージがないんだな。
医療ミス、怠慢、感じの悪さ・・・
けれど、どの医師たちも親切丁寧だった。白衣を着ているので、医者か?と思ったが、ボランティアの人たちも多く、長男になんでギプスをしているの?学校にいったら、すぐに落書きされるぞ~みたいに、笑顔で話しかけてきた。
本来は3日以内にもう一度、レントゲンを撮らなければならないところ、週末や祝日が重なり、結局一週間後の今日、もう一度レントゲンを撮りにいってきた。
その間、長男は、学校の体育の授業や野球と空手の練習は休んでいるにもかかわらず、アパートの中庭やオラトリオでは、サッカーをやってんじゃな いの!昨日はイタリアの祝日で友人一家総勢30名以上でミラノ最大の公園、パルコ・ノルドへハイキングに行ったが、そこでも野球をしており、なんだかな・・・本当は問題ないんじゃないの?!と確信。
今日の検査では、長男が一人でレントゲン室に入り、30分。何枚画像を撮ったの?と聞いても本人よくわからず・・・明日の午後、画像ができるが、次の診察は来週の水曜日。怪我をして2週間弱も、骨の状況がわからないってのもどうなの?!
次回の検診は、来週水曜日。さあギプスが取れるか?!
余談その1
イタリアの病院内には、かならずといっていいほど、カトリックのお御堂がある。
こちらは、サン・カルロ病院内の教会。あまりにも立派で驚いた。Santa Maria Annunciata (サンタ・マリア・アヌンチャータ)教会。1964-66年、建築家のジオ・ポンティによって「祈り」と「人と神が出会う船」をイメージして造られたそう。

病院内の司祭は、入院中の患者に対してキリスト教を布教するのではなく、病気やケガで苦しんでおられる患者とその家族の心のケアを行うことを目的としている。毎日、患者に聖体拝領(キリストの体、といわれる白いパンをさずける)をすることは、入院中の信者に対しては、力となり、信心となる。生きているということ、命そのものが、神の恵みであるという意識、聖体拝領においてキリストの体を受けるという恵みがこの時まさに強まるんじゃないだろうか。
余談その2
それにしてもギプスをはめている子で、そのギプスが真っ白に綺麗、というのは見たことがないが、案の定長男のギプスも友人のいたずら書きばかり。しかもパスタのトマト・ソースまでたれているんだから、汚いなんてもんじゃない!さすがに、これは日本じゃありえないでしょうね~。笑
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