

あとから分かったのだが、主催者のCPSM Corsi Popolari Serali Di Musicaは、非利益団体 ミラノの社会人の為の夜間音楽コースなのだが、そこで教えてらっしゃり、当日出演された渡辺先生は仙台ご出身なのだそうだ。考えてみれば、夏前にも、渡辺先生は、仙台で大被害を受けたコンサートホール再建のためと震災で親を失った仙台市の子供達のためのチャリティ・コンサートを開かれていた事を思い出した。
仙台といえば、♪広瀬川~流れるき~しべ~ 想い出は~かえ~らず~の『青葉城恋歌』を思い出す。
時はめぐり また夏が来て
あの日と同じ 流れの岸
瀬音(せおと)ゆかしき 杜(もり)の都
あの人は もういない
父方の親類が仙台におり、それこそ子供の頃、仙台の七夕を観にいった思い出がある。父のおじさんという方が震災後、しばらく連絡がとれず心配したが、命は無事だったという。
さて、場所は、Frigoriferi Milanesi(フリゴリフェリ・ミラネーズィ)というイベント・スペース。(http://
子供達のコーラスのリハーサルが終わり、待ち時間は簡単な夕食タイム。おにぎりを持っていったが、なにか物足りず、建物内にバールはないかと思い徘徊していると、綺麗なカフェを発見!思わずハッピー・アワーでアペルティーボ。そこにある簡単なスナックはつまめる。一緒にいた仲間に内緒で出てきちゃって申し訳ないな・・・と思いつつ、カンパリ・オレンジ一杯!生のオレンジジュースと割ってくれて、美味しかったわ~。
このコンサートの前半は渡辺先生による歌で、仙台に思いを寄せた11の歌が歌い上げられた。これは渡辺先生のおじさん(斉藤庄弥さん)が作詞されたものだという。
その後、日本文化センターによる生け花とその解説。次に子供達が歌うというのに、緊張感は全くなく、走り回ったり、踊ったり、折り紙を折っていたり・・・と、子供は無邪気。
さあ、子供達の出番。
はじめは、大きなお兄ちゃん、お姉ちゃんたちによる渡辺先生とのコラボ。そして中3のお姉ちゃんによる独唱。彼女は、以前、フォーレの「Pie Jesu」を歌うはずだったのだが、当日変更していたことがあった。http://
そして、かごめ、かごめを歌いながら、小さな子供達が加わった。「君を乗せて」そして「いつでも何度でも」。リハーサルの際、歌リ終わったら、中央にいる次男がゆっくりお辞儀をしたら、回りも一緒にお辞儀をするように、という段取りだったが、どうも次男が瞬間的にしか頭をふらず。3秒数えてから、3秒頭をさげるんだよ。呪文のように言い聞かせたが、念のために次男の後ろにたつ中学生のお姉ちゃんに肩にぽんと手をかけて合図してあげてね、といっておいた。
思いもかけずアンコールのリクエスト。「君を乗せて」を歌った。皆一生懸命大きな声をだして歌っていた。音楽関係の方も沢山いらしていたが、多くの拍手を頂いた。子供って舞台を重ねるたびにすごい自信につながっていくのだな・・・と関心。
話は前後するが、会場に入った途端、長女が小学生の頃習っていたクラリネットの先生に遭遇。挨拶に行くと、渡辺先生と一緒に夜間でも教えているんだよ、との事。昨日はスタッフとしていらしていた。長女はどうしている?といわれ、家族の事から、今日は次男が歌うんです・・・ということになり、そうそう指揮者の先生は私たち保護者にもゴスペルを教えているんですよ・・・ということから、そちらの夜間でも昨年からゴスペルのコースが始まりよかったらコラボしてみないか?とのこと。いきなりそこへそこの校長先生まで登場。いいじゃないか、いいじゃないか・・・と盛り上がり、では後ほど指揮者の先生を紹介しますね、と分かれた。まあイタリア人は口だけってこともあるし、本気にしな いことだね・・・と思い、帰りがけクラリネットの先生に挨拶だけ伺うと、さっきの話だけどさ・・・ということで、指揮者の先生を直接紹介。さあ今後この話がどう発展することでしょうか。お楽しみ・・・・あっその前にメンバーは暗譜しなければなりませんね!人のつながりはわからないものだな・・・と思いつつ岐路に着いた。