お助けウーマン | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

友人のジョスリンは私より一回り年上のフランス人である。ミラノに来て、長女の幼稚園繋がりで友達になり、早10年。彼女とは常にGive & Takeの関係である。 

さて、今日ガスが入り、台所も使えるようになると、早速彼女がやってきた。家の中を案内し、ここはこういう風にすると、何が隠せるとか、綺麗に見えるとか、コンサルタントのようにいろいろと指示してくれる。彼女のいいところは、嫌味がないし、さっぱりしているところ。 

一つ、アドバイスしてくれたのは、イタリアでは義務ではないが、台所には小さな消火器を置いていた方がいいといってくれた。何度か火が吹いてしまい、怖い思いをした事が過去に数回あるので、確かに・・・・と思った。フランスでは義務らしい。 

消火器といえば、昨夜凄い事が起きたのよ・・・・ということで、帰りがけの彼女が再び座りだしてはなしてくれたの だが、夜中にすごい音がしたので、飛び起きて外をみると、なんと一方通行のとおりで車が燃えていた!というではないか。御主人が「今、消防車をよぶからな~」と外にいる呆然としている人に叫んでパジャマ姿で飛び出していったので、とっさにジョスリンもパジャマのズボンだけはき替え、上着を羽織って飛び出しつつ、そうだ!と思って、アパートに設置してあったという消火器を3台集めてエレベーターで降りようとしたら、なんとエレベーターが止まってしまい、5階から走って降りていったという。 

火は3秒で消化。消防車はなんと10分後に到着したらしい。結局何が原因だったのかわからないが、燃えた車が駐車してあった前にある建物がその所有者だったとかで事情聴取中らしい。アパートの消火器に関しては、保険で賄えるとか。それにしてもジョスリンの勇気は拍手そのもの! 

考えてみれば、数年前、彼女と彼女の友人が町中を歩いていたところ、前にいた若い日本人の新婚カップルらしき旅行者がすりにあう瞬間を目の前で見てしまったらしい。同時に体格のいい二人がいきなりダッシュしてすりを追う姿を想像してしまった。笑 結局犯人には逃げられてしまったが、持って逃げようとしたスーツケースは取り返せたとか。「お礼をしたい」と日本人カップルに言われたそうだが、辞退したという。なんと立派な!! 

ジョスリンはありとあらゆる知識と人脈があり、いざという時にいつも助けてくれる。インフォ・キョッチョラ・ジョスリン・プント・イット(Info@jocelyne.it)ね。というのが、巷の合言葉である。笑