向田邦子に思う | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

先日、ローマへ旅行中、ホテルにJSTVが入っており、日本のテレビを久々みた。ドラマ『胡桃の部屋』を見たが、その続きが知りたくなり、Youtubeドラマで続きを見ている。

『胡桃の部屋』は、向田邦子原作の小説・ホームドラマ。著者が81年8月22日に台湾取材中に飛行機墜落事故で不慮の死を遂げる5ヶ月前に製作されたもので、家族の大黒柱である父がリストラに遭い、それがきっかけでの失踪を端にした家族崩壊が進む。しかし、長女である桃子がその父親に代わって家族の再建を図ろうとする様を描いた社会派ホームドラマである。キャッチ・コピーは「幸せだけじゃ、生きてゆけない」。(Wikipedia抜粋)

向田邦子女史が急逝し30年が過ぎた。人気脚本家が随筆や小説で輝き始めて5年、直木賞の翌年だったという。享年51歳だったから、私の現在の年齢の時には、かなり人気のある方だったんだな。子供の頃に、ドラマ『時間ですよ』や『寺内貫太郎一家』を見た。『家族』をテーマにしたものが多かったように思う。補習校の保護者も貸し出しができる図書の中に、向田邦子の本が多く、数冊読んだ。昭和の家族の匂い。

向田作品には、愛憎深い家族像が多く描かれている。愚かな人間ほど愛おしい。じたばたみっともなく、それでも精一杯生きている人間。上記キャッチ・コピー「幸せだけじゃ、生きてゆけない」。辛い事もあれば、嫌な事もある。だからこそ感じられる『幸せ』がある。幸せは、気づく、感じる、信じる、思う。4つ合わせて「しあわせ」笑。


墓碑銘は森繁久彌による「花ひらき、はな香る、花こぼれ、なほ薫る」。
そう生きたいものですね。